【質問】がんの痛み止めを使い始めたら、ずっと使い続けなくてはいけない?

痛くなければ、薬を飲まなくてもよい?

【答】

日本では痛み止めは頓服というイメージが強いのですが、それは急に起きてくる痛みに対してのことです。 がんの痛みは予防するのが基本なので、痛み止めは定期的に使うものと考えてください。 決められた時間にきちんと薬を使い続けるのが、つらい痛みを出さずに安全に使うコツです。 長く使い続けると薬が効かなくなるのではないか、と心配する人がいますが、そのようなことはありません。 むしろ痛みを放置すると、痛みの神経の感受性が高まって抑えにくくなるものです。


【質問】一度使い始めたらやめられない?

【答】

放射線治療法や化学療法、手術などのがん治療で病気がよくなれば、痛み止めの薬がずっと必要とは限りません。 痛みが軽くなれば、薬の量も減らせます。ただし、自己判断でいきなり中止する穂は禁物です。


【質問】どうなったら薬を減らせる?どのように減らしていく?

【答】

がん治療の効果が現れて痛みが弱くなり、痛み止めの薬が余分になると、たいていは眠気が出てきます。 一般に、痛みがなくて眠気があれば、痛み止めの薬を減らせます。漸減法といって、段階的に徐々に減らしていくことが大切です。