■骨を強くするのに必要な栄養素を補う薬とは?


【答】

カルシウムは骨の主要な成分で、ビタミンDには小腸でのカルシウムの吸収を高める働きがあります。 ビタミンKは骨を作るのに必要とされる栄養素の一つです。 カルシウムはなるべく食事からとるのが基本ですが、不足している場合は基礎治療としてカルシウム製剤で補います。 ビタミンDが作用するには肝臓と腎臓で活性化される必要がありますが、高齢になるとその働きも低下し、食事から補充しにくくなります。 そこで、あらかじめ活性化された形にしたビタミンD3製剤が用いられます。 2011年に登場したエルデカルシトールは、弱いながら骨吸収を抑制する作用も併せ持っています。 ビタミンD不足のために骨形成が低下していた人は、ビタミンK2製剤により、骨形成の促進が期待できます。 いずれも、不足がある場合に用いられる薬ですが、ビタミンD3製剤やビタミンK2製剤による骨密度の上昇は僅かでも、 骨折を減らす効果が報告されています。