より積極的にがんを抑制する食品『シイタケ』

シイタケには、日光に当たるとビタミンDに変化したり、カルシウムの吸収を促進する作用のある「エルゴステリン」、 血圧低下作用・コレステロール値低下作用のある「エリタデニン」、免疫力強化・抗ウィルス作用・抗がん作用のある「β-グルカン」などが含まれています。
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■証明されたシイタケの抗がん・抗ウィルス作用

ここ数年、シイタケが注目されているのは、なんといっても抗がん作用のあることが分かったからです。 1960年代にはすでに免疫機能を高める抗ウィルス物質の存在が確かめられていました。 さらに1965年になると、がんに対する、より積極的な報告が目立ってきたのです。 代表的な研究はシイタケから抽出した液をラットに注射して、がんが治癒したというものです。 最近の研究でも、シイタケの菌糸体には強力な抗ウィルス性の物質(インターフェロン)を作る働きがあることが解明されました。 その後、抗ウィルス性の物質の正体の一つがレンチナンというβ-グルカン系の多糖類であることが判明。 このレンチナンを使った抗がん・抗ウィルス製剤ががんの治療に用いられています。 そのほか、シイタケなどに含まれている種々の多糖類が相乗的に働き、免疫機能の調整と促進に作用することも証明されています。


■日に当てることで威力もパワーアップする

シイタケ特有の栄養成分はビタミンB12とビタミンD2の前駆体であるエルゴステリンです。 B12は血液を作り出すうえで欠かせないビタミンであり、エルゴステリンは紫外線に当たるとビタミンD2に変化します。 ビタミンD2は、小腸でのカルシウム吸収率を通常の20倍にも高めます。 食べる前に日光に当てておけば、ビタミンD2の量が増えるので、生シイタケよりも干しシイタケのほうが栄養的にも優れているといえます。 ところで現在市販されている干しシイタケは、熱風乾燥させたものが多いようですから、干しシイタケでも、 家庭でもう一度日光に当てて栄養価を高めてから利用したいものです。
干しシイタケのうまみ成分はグァニル酸で、生シイタケには含まれていません。 うまみ成分のグアニル酸はシイタケを乾燥させたときに生まれてくるのです。 干しシイタケがだしをとる食材として優れているのはこのためです。


■がんを寄せ付けない、シイタケを使った料理

以下、特にことわり書きのない場合は1人・1日分です。

▼がん予防、がんの手術後の回復に
干しシイタケ3個を水3カップで戻す。戻し汁に塩少々を加えて、毎日、長期間飲む。茹でてほぐした鶏ささみを加えると体力が増強される。

▼胃がんの予防と手術後の転移の予防に
生シイタケ4〜8個を焼いたり、含め煮や炒め物にして毎日食べる。

▼がん予防に
干しシイタケを粉末にし、1日3回、6gずつ、空腹時に白湯に溶かして飲む。 または、そのままで毎日飲む。

▼がん予防に
生シイタケ50gを細切りやみじん切りにして茹でて、毎日食べる。

●動脈硬化、糖尿病、高血圧、脂質異常症などに有効

シイタケには、脳の老化を防ぐ働きのある核酸分解酵素が含まれています。 さらにアミノ酸の一種であるエリタデニンは血液中の過剰なコレステロールを体外に排出します。 国立健康栄養研究所の研究によれば、その効果は、1日に生シイタケ90g、または干しシイタケ9gを摂り続けると、 1週間でコレステロール値が約10%下がるというほど、強力なものです。 したがって動脈硬化、糖尿病、高血圧、脂質異常症に有効です。さらに心臓病、結石の予防や治療に役立つ補助食品としても応用されています。

▼糖尿病に
干しシイタケ5個を水3カップで戻す。戻し汁に醤油少々、細切りのシイタケを加えて煮て、毎日食べる。

▼動脈硬化の予防に
干しシイタケ5個を水3カップで半量になるまで煮詰め、毎日、長期間続けて飲む。 または、粉末にしたもの小さじ2を白湯に溶かして毎日飲む。

▼血行障害、痔に
干しシイタケを火であぶり、粉末にする。1日2回、小さじ2ずつ、白湯に溶かして毎日飲む。

▼高血圧に
干しシイタケ3〜4個を水カップ3で半量になるまで煮詰め、煮汁を毎日飲む。

▼はしかが出きらず、治りが遅いときに
生シイタケ10個、ぶつ切りにしたフナ1尾を水3カップで煮て、塩少々を加える。 煮汁と共に食べる(4回分)。または、干しシイタケ2〜3個を水3カップで半量になるまで煮詰め、1日3回に分けて飲む。