痛風発作を未然に防ぐ海藻『ワカメ』

ワカメには、抗がん作用・免疫力強化作用のある「フコイダン」、 コレステロール値低下作用・抗がん作用・抗菌作用・血圧調整作用・肝機能強化作用のある「アルギン酸」、 コレステロール値低下作用・血圧降下作用・血栓防止作用のある「フコステロール」などが含まれています。
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■ワカメは「若芽」「若女」、万葉人の若返りの海草

ワカメは、「古事記」や「万葉集」にもその名が登場するほど、私たち日本人にも古くから親しまれていた海草です。 当時は主に、若い茎葉部を食べることから「若布(ワカメ)」と呼ばれていました。 そのほかにワカメは「若芽」「若女」とも記され、若返りの効果があることが広く知られていました。 食物繊維やミネラルが豊富で、美肌や育毛に効果があるのを、経験によって知っていたからなのでしょう。


■水分代謝の異常を速やかに治し、痛みを緩和

痛風は体内の尿酸が過剰となってそれが結晶化し、 主に足の親指の付け根などに溜まることで発症します。その際、激しい痛みを伴うのが特徴です。 尿酸は、肉や魚、レバーなどに多く含まれているプリン体と呼ばれる物質が変化してできたもので、 痛風はこの尿酸結晶が関節内に溜まることによって起こります。放っておくと体の各関節に痛みが広がります。 尿酸結晶が腎臓に蓄積されると腎不全を引き起こします。このように、尿酸結晶は侮れない物質なのです。

痛風の治療は、痛みを和らげると同時に、尿酸値を下げることから始まります。特に、尿酸値を下げるには尿酸の生合成を抑えながら利尿を促し、 尿酸の排出を促進させることが必要です。 ワカメには水分代謝の異常を治す働きがあります。水分代謝の異常は私たち日本人に特に多く、それによって引き起こされる症状は、 痛風による痛みをはじめとして多岐にわたっています。神経痛や関節炎、顔のむくみなども、水分代謝の異常によって発生するものです。 ワカメには利尿・通便作用があり、これらの病気に広く応用されています。高血圧なども、この水分代謝が大きく関与しているといわれています。


■痛風によく効く、ワカメを使った料理

▼痛風による痛みに
金針菜30g、水で戻したワカメ50gを水4カップで半量になるまで煮詰める。 老酒大さじ2を加え、1日2〜3回に分けて飲む。

▼曇りや雨の日に悪化する痛風や神経痛、関節炎に
緑豆、水で戻したワカメ各50gを水4カップで半量になるまで煮詰める。1日2〜3回に分けて飲む。


■常食している地方では高血圧患者が少ない

ワカメはミネラル、ヨードを豊富に含んでいます。ヨードはアミノ酸の一つであるチロシンと結合してチロキシンという甲状腺ホルモンを作ります。 このチロキシンは甲状腺機能障害にも有効です。そのほかワカメには、鉄やカルシウム、また、人間の生理に重要な微量元素も多数含まれています。 ワカメを煮込むとぬめりが出てドロドロになりますが、これはアルギン酸やフコイジンという食物繊維が水に溶けたものです。 アルギン酸は便の量を増やし、コレステロールなどのように多すぎると体に有害な作用を及ぼす物質を取り込んで排出し、 また、体内の免疫機能を活性化させ、がんの発生を抑制させる働きがあることが解明されています。 フコイジンは血液の凝固を防ぎ、血をサラサラにして、抗血栓の働きがあることも分かってきました。 ワカメや昆布など海草を常食している地方では高血圧患者が少なく、長寿者が多いといわれるのも、 このぬめりが大きく関与しているといわれています。

▼動脈硬化、高血圧の予防・補助治療に
クラゲ10gを水に1時間ほど漬け、塩出しをする。水を沸騰させた鍋にクラゲを入れ、少し縮れ始めたら取り出し、冷水に浸し、ざるにあける。 これを、戻したワカメ30gの上に盛り、三杯酢(酢大さじ3、醤油大さじ1、砂糖大さじ2)適宜をかけて食べる。

▼甲状腺腫、頚部リンパ血腫に
戻したワカメ50g、夏枯草(ウツボグサの花種)、からしの種各30gを水4カップで半量になるまで煮詰める。1日3回に分け、温めてから飲む。

▼肝臓や脾臓の肥大によるむくみに
戻したワカメ25〜50g、車前子(オオバコの種)、南蛮毛(トウモロコシのヒゲ)各25gを水4カップで半量になるまで煮詰める。 1日3回に分け、温めて飲む。