膀胱炎に優れた効果を発揮する野菜『アスパラガス』

アスパラガスには、疲労回復作用のある「アスパラギン酸」、強壮・強精作用のある「ワリニン(香り成分)」、 抗酸化作用・抗がん作用・肝庇護作用のある「グルタチオン」、抗がん作用・コレステロール値低下作用のある「クロロフィル」、 造血作用のある「コバルト」などが含まれています。
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■名前の由来は、アスパラギン酸を大量に含むため

アスパラガスにはグリーンアスパラガスとホワイトアスパラガスの2種類ありますが、栄養価が高いのはグリーンアスパラガスのほうです。 ホワイトアスパラガスに比べて、日光をふんだんに浴びて育ったグリーンアスパラガスは、野菜にしてはたんぱく質が非常に多いのが特徴です。 アスパラガスという名は、アミノ酸の一種であるアスパラギン酸を大量に含んでいることからつけられたもので、 アスパラギン酸は新陳代謝を促し、たんぱく質の合成を高める働きをします。


■尿が出にくい症状に、特に威力を発揮

アメリカではアスパラガスをがんの予防・治療に応用する研究が行われています。 それは、アスパラガスに含まれるアスパラギン酸やグルタチオンに免疫力を増強させ、細胞を正常な状態に回復させる働きがあることに注目しているからです。 アスパラギン酸は、体内での窒素代謝に重要な働きを持つアミノ酸で、植物の芽の部分に集中して存在しています。 グルタチオンは、グルタミン酸とシステインとグリシンという3つのアミノ酸がくっついたもので、体の中に多くなればなるほど、抗酸化作用が強くなります。 そのほか、アスパラガスに含まれている豊富なたんぱく質も、細胞の異常な発生を抑制し、細胞の正常化を促進させるのに役立ちます。 アスパラガスには、これらの成分以外にも、有効な成分が含まれている可能性があります。 実際、いくつかのがん学会の報告によれば、白血病、悪性リンパ腫、乳腺がん、膀胱がん、肺がん、皮膚がんなどの治療に、 アスパラガスを応用して一定の効果を上げています。

アスパラギン酸のセンセーショナルな扱いの陰になったのか、つい見逃されがちなのが、アスパラガスが本来持っている薬効です。 それは、腎臓の機能回復と利尿効果で、特に腎臓の尿細管での尿の吸収を抑え、尿量を増やす働きは抜群です。 このようにアスパラガスは、腎臓の機能を改善するとともに、膀胱炎に対しても優れた効果を発揮します。


■膀胱炎に効果があるアスパラガスの食べ方

▼尿の出が悪くなり、排尿時に痛みを伴う膀胱炎、腎臓結石に
アスパラガスの穂先(乾燥)5gを水2カップで半量になるまで煮詰める。液を1日2回に分けて飲む。

▼膀胱炎を繰り返すときに
セロリ100g、グリーンアスパラガス50gを浸るくらいの水で40〜60分煮込み、黒砂糖大さじ2で味を調える。 これを1日3回に分けて煮汁ごと食べる。


■中国ではエキスが、がんの補助食品として人気

アスパラガスは、栄養保健食品の誉れ高い食材で、疲労を取り除き、食欲を増進させます。 また、タンパク質代謝を改善するため、肝機能障害の良薬として利用されています。 さらに、胃を温め、腸の機能を正常化する働きや、肺を潤し、なかなか止まらない咳を鎮めたり、尿の排泄を促進して腎機能を助ける効果などが確かめられています。 高血圧、動脈硬化、心臓病、糖尿病、慢性肝炎、肝硬変などの補助療法としても応用されています。 ちなみに中国ではアスパラガスのエキスが市販されています。がんや難病の治療の補助保健品として人気があり、 特に、頚部の放射線治療の後に発症(シーグレン症候群など)する口渇、舌燥などの症状を改善する作用があることが報告されています。 中国・広州のアスパラガス缶詰工場では、アスパラガスの乾燥品を錠剤にして市販しており、乳がんの予防に効果を上げています。

▼高血圧、心臓病の改善、各種のがん予防に
缶詰のホワイトアスパラガス(または生のグリーンアスパラガス)を茹でてサラダにするか、軽く炒める。 毎日200gずつ、早朝と夜寝る前に食べる。3ヵ月をめどに、改善がみられるまで続けることがポイント。

▼リンパ腫、リンパ結核に
アスパラガスの穂先(乾燥)60g、炒ったそば粉15gをつき、水少々を加えてドロドロにする。 これをリント布(ネルでできた布)に厚く伸ばして患部に貼り、1日1回取り替える。

▼慢性肝炎、肝硬変の補助療法に
ホタテ貝柱2個(100g)と食べやすく切ったグリーンアスパラガス200〜300gを軽く茹で、からし酢味噌で和える。