■プラセンタの栄養成分

プラセンタは生理活性物質の宝庫

前述したようにプラセンタとは哺乳動物の胎盤のこと。胎児が母親の胎内にいる間、胎盤は胎児と母親とを結んで 胎児の生命を維持し、その成長を促すというきわめて重要な働きを担っています。 わずか10ヶ月でたった1個の受精卵を約3キロの赤ん坊に育て上げることができるのは、胎児の発育に必要なあらゆる栄養と、 生理活性物質(体の働きを活発にする物質)が、胎盤に豊富に含まれているからです。 しかも、胎盤は、胎児に栄養を供給するだけでなく、肺や肝臓・腎臓の役目を代わりに担ったり、ホルモンを作ったり、 免疫力を強化したりして、胎児にとって「万能の臓器」ともいうべき働きをします。

プラセンタに含まれている成分を具体的にあげてみましょう。
たんぱく質・脂質・糖質の三大栄養素のほか、ロイシン、リジン、バリン、スレオニン、イソロイシンなどの必須アミノ酸 に加え、グリシン、アラニン、アルギニンなど十数種類のアミノ酸や活性ペプチドのほか、 ムコ多糖体、脂肪酸、核酸などが含まれています。 また、ビタミンB1・B2・C・D・E、ナイアシンなどのビタミン類のほか、マグネシウム、カルシウム、カリウム、 リン、亜鉛、鉄などのミネラル類が豊富な上に、アルカリホスファターゼ、酸性ホスファターゼ、ヒアルロニダーゼなど、 少なくとも100種類以上の酵素が含まれています。

特に注目されるのは、細胞の増殖を強く促して組織の修復を助ける成長因子など、 再生医療の分野で重要視されている生理活性物質も多いことです。 プラセンタの原料の胎盤には、「HGF(肝細胞増殖遺伝子)」 という成長因子が豊富に含まれています。HGFとは、ねずみの肝臓を1/3に切除しても、2日後には1/3が修復され、 1週間後にはもとどおりの大きさに戻ることから発見された、成長因子の一つです。 このような成長因子は、肝臓だけでなく、体の多くの内臓や組織に存在します。 内臓や組織の細胞が傷つくと、それを修復するために増えることや、神経の修復作用があることがわかっています。 そして胎盤は、細胞分裂を繰り返しているだけに、HGFが豊富なのです。 プラセンタがさまざまな痛みに効果を発揮するのは、豊富な栄養や生理活性物質がもたらす薬理作用によります。 その薬理作用の主役がHGFと思われます。 特に細胞を活性化して傷んだ組織を修復する作用や血行を促す作用、炎症を抑える作用などが活発になるため、 痛みが顕著に改善するのです。


●プラセンタの各種成分と働き

▼主なアミノ酸
ロイシン・・・・・坑脂肝作用
ヒスチジン・・・・・アレルギーの緩和作用
アルギニン・・・・・肝臓機能障害などの解毒作用
アスパラギン酸・・・・・エネルギー化における代謝促進
グルタミン酸・・・・・代謝促進・解毒作用
グリシン・・・・・代謝コントロール・血管拡張・解毒作用
メチオニン・・・・・解毒・強肝作用
シスチン・・・・・美白作用
・他11種類

▼主な酵素
アルカリホスファターゼ、酸性ホスファターゼ、ヒアルロニターゼ、多種百種類
特に重要なアルカリホスファターゼは、ほとんど全ての組織細胞に存在しており、 細胞に栄養源を送り込む時の調整役として働くもので、合成不可能な酵素です。

▼主なビタミン
ビタミンA・・・・・上皮細胞を保護発育・細菌に対する抵抗力を増進
ビタミンB1・・・・・糖質代謝の補酵素として作用
ビタミンB2・・・・・発育を促進・細胞内の酸化還元に関与
ビタミンB6・・・・・皮膚の健康を保つために必要・皮膚の抵抗力を強めカブレやニキビを予防、タンパク質の代謝に関与
・他9種類

▼主なミネラル
ナトリウム(Na)、カリウム(K)、カルシウム(Ca)、リン(P)、他4種類
Ca・Pは骨や歯等の硬組織の成分です。Na・Kは細胞液の浸透圧を調整します。

▼核酸関連物質
ウラシル、アデニン、グアニン、チミン、シトシン
核は細胞の内呼吸・成長タンパク合成等の機能を持っています。DNAは核酸抗生物質で、 生命の基本物質でタンパク合成を行います。

▼主な糖類
グルコース、ショ糖、ムコ多糖体、他
主なものにヒアルロン酸があり、ムコ多糖類が減少すると皮膚の水分が低下し、 コラーゲンの不溶性による小じわやタルミの原因となります。

▼主なタンパク質
アルプミン、グロプミン、他
身体の一部となって働きます。