大腸癌を予防する食品
近年の研究で、大腸癌の主原因は、ビタミンDの不足であることがわかり、 ビタミンDを体内に増やせば、大腸癌は半減するということが研究で明らかになりました。 また、大腸癌を予防するには、乳酸菌などの腸内の善玉菌を増やして、 免疫力を強化することも肝心です。
■大腸癌
肥満・肉食・飲酒が危険因子
2005年の癌死亡率を部位別に見ると、男性では多い順に肺癌・胃癌・肝癌で、女性では大腸癌・胃癌・肺癌となっています。 そして、男女共に共通しているのは、大腸癌が増加する傾向にあるということです。 女性においては、大腸癌は、癌による死亡率のトップに上がっています。 これまでの研究によって、癌を減らすためには、早期発見・早期治療はもちろん、癌にならないような予防策を講じることが 重要視されています。世界癌研究基金と米国癌研究所は、癌にかかりやすい生活習慣を調査し、 大腸癌に関しては「肥満」「肉食」「飲酒」を危険因子としてあげています。 つまり、大腸癌を予防するためには、これらの「食習慣改善」が不可欠といえるのです。 また、最近になって、大腸癌を引き起こす重大な危険因子として注目されているのが「ビタミンD不足」です。
●大腸癌の予防に「乳酸菌」
大腸癌の最大原因としては、食生活の欧米化が考えられています。 最近の日本人は、動物性の脂肪を摂る量が増え、反対にビタミン・ミネラル・食物繊維を摂る量が不足しています。 こうした欧米型の食事を摂り続けていると便秘になり、便が大腸にとどまる時間が長くなります。 その結果、便に含まれる発癌物質などの老廃物が大腸にたまり、大腸癌を引き起こすことになると考えられているのです。 では、大腸癌を防ぐ秘訣は何かというと、欧米型の食生活を改めると共に、腸の善玉菌を増やすことが第一です。
【関連項目】:『大腸癌の予防に「乳酸菌」』
●大腸癌の予防に「ビタミンD」
ビタミンの中で、ビタミンDは「骨のビタミン」ともいわれ、これまで骨や歯の発育に大切なビタミンとして 知られてきました。ところが、国内外で行われた数々の研究において、ビタミンDは大腸癌の発生を防ぐ効果も 大きいことが突き止められたのです。ビタミンDは、体内で作られると、肝臓でカルシジオール(水酸化ビタミンD) という安定した形に変化します。体内で癌の芽が発生すると、カルシジオールの一部が細胞内で カルシトリオール(活性ビタミンD)に変化します。このカルシトリオールが細胞の遺伝子に働きかけて、 癌細胞が作られるのを抑えると考えられるのです。
【関連項目】:『大腸癌の予防に「ビタミンD」』