糖尿病のサインのこむら返り

しびれは?こむら返りは?糖尿病の合併症が最初に現れる「足」の異常をチェック!


■日本糖尿病対策推進会議「足チェックシート」

合併症による異常はまず足に現れやすい

日本糖尿病対策推進会議の報告によれば、ヘモグロビンA1cが高い患者ほど、足がしびれる・こむら返りがよく起こるなどの 異常が多く現れているとのことです。皮膚が赤く腫れていたり、小さな傷がなかなか治らないなど、 足の見た目の異常にも同様の傾向があり、これは典型的な糖尿病の合併症のサインなのです。 合併症はまさに全身に引き起こされるといってもよく、糖尿病の真の恐ろしさはここにあります。 特に最初に高い頻度で異常が現れるのが足で、これは次のような理由によるものです。

▼神経障害
高血糖によって足先の神経が正常に働かなくなる。

▼血液循環の悪化
血液がドロドロの状態になり、動脈硬化の進行も早まるため、足の毛細血管の血流が悪くなる。

▼感染症
細菌に対する抵抗力も低下し、水虫などにかかりやすくなる。

こうした原因から起きる足の異常を放置しておくと、足の組織が壊疽してしまう可能性が当然のことながら高まります。 壊疽のために足を切断せざるを得なくなる人は、年間300人に達すると言われています。 こうした事態を防ぐには、血糖値とヘモグロビンA1cのコントロールに努めつつ、足の異常をチェックすることが必要です。 しびれなどの症状以外にも、足の変色や皮膚のひび割れなどを鏡で確認しましょう。 爪は深く切りすぎない、靴擦れを起こさないように足に合った靴を履く、などの注意も必要です。


■高ヘモグロビンA1cほど危ない!

合併症のサイン!!見逃してはいけない「足」に現れる11の異常

糖尿病の合併症のサインである、足に現れるおもな以上は以下の通りです。 特にヘモグロビンA1cが高い人は、鏡を使うなどしてこまめにチェックをしましょう (日本糖尿病対策推進会議「足チェックシート」より)

▼足に以下の症状はありませんか?
  • 足の先がジンジン・ピリピリする
  • 足の先がしびれる
  • 足の先に痛みがある(感覚が鈍い、痛みを感じにくい、ザラザラした感触など)
  • 足がつる、あるいはこむら返りが起きる

▼足の見た目に以下のような変化は出ていませんか?
  • 皮膚が赤くなったり、腫れたりしている部分がある
  • 小さな傷でもなかなか治らない
  • ウオノメ、タコ、マメ、あるいは靴擦れがよくできる
  • 皮膚が乾燥したり、ひび割れしている部分がある
  • 皮膚がカチカチになっている部分(角質)が増えてきた
  • 水虫など脚に感染症がある