ジェネリック医薬品Q&A

ジェネリック』という言葉は知っていても、実際に処方されたことはないという方も多いようです。 ジェネリック医薬品とはどんなものなのか、いつも手にする先発医薬品との違いについてQ&A形式でご説明します。


【質問】ジェネリック医薬品とは、どういう薬ですか?
【答】
医療機関で処方・調剤される医療用医薬品であるジェネリック医薬品は後発医薬品とも呼ばれています。 これは新薬(先発医薬品)と同じ有効成分を同じ量だけ含み、効能・効果、用法、用量も原則的に同一で、 先発医薬品と同等の作用が得られる薬のことをいいます。

【質問】では、ジェネリックと先発医薬品の違いはないということ?
【答】
安心・安全面は同じです。見た目の形や大きさ、味などは飲みやすく変えられているものもあります。 また、先発医薬品と異なる添加剤を使用することがありますが、その場合でも、医薬品の添加剤として使用が認められたもの しか使われていません。ジェネリック医薬品は、先発医薬品と有効性や安全性に違いが出ることがないように確認されています。 それに、既に販売されている先発医薬品でも、承認を受けた当時とは異なる添加剤へ変更することがあります。
例えば、水で飲む薬を水なしで飲める薬に変えることがあります。こうした場合でも、変更前と後で有効性や安全性が 変化していないことを確認するのですが、この際の確認方法は、ジェネリック医薬品が承認される場合と同じ方法で行われます。

【質問】ジェネリック医薬品も試験をしているんですね?
【答】
もちろんです。例えば内服薬の場合、有効成分が体内で溶けて出る早さや、服用後の血液中の濃度が先発医薬品と同じかどうかなど、 さまざまな試験を製薬会社が行い、この結果を厚生労働省に提出して審査を受けます。 厚生労働大臣に承認されて、初めて医療用医薬品と認められます。

【質問】でも、ジェネリック医薬品は安いですよね?大丈夫?
【答】
ジェネリック医薬品の場合、先発医薬品メーカーが、有効成分を見つけ、それを製品化するまでに要する研究・開発費用が 少なくて済むので、値段が安く抑えられるのです。

【質問】今まで飲んでいた薬からジェネリック医薬品に変えることはできますか?
【答】
例えば慢性病の方は長期間の服用になりますから、なおさら薬代もばかになりません。 ジェネリック医薬品は、さまざまな病気に存在します。あなたの病気にジェネリック医薬品があるかどうか 担当の医療関係者に相談してみてください。具体的には、処方箋にあるジェネリック医薬品への「変更不可」の欄に 医師の署名や押印がないことを確認したうえで、患者さん自身が薬局の薬剤師と相談して、ジェネリック医薬品への変更を選択することができます。