便秘症対策に『ラフィノースと米ケフィラン』
ラフィノースと米ケフィランは最強の組み合わせで、便秘・肌荒れ・体臭を一掃します。
■腸の汚れが不調や病気を引き起こす
便秘は、女性に多いトラブルだと思われがちですが、年を取ると、実は男女問わず多くの人に見られます。 加齢とともに、腸の働きが低下するからです。 便秘が続くと、お腹が張る、痛くなる、おならが増えるなどの不快症状が現れ、さらに全身に様々なトラブルを引き起こします。 なぜなら、人の腸の中の温度は37~38℃で、そこに便が長期間溜まっている状態は、真夏にゴミを放置するのと同じ状態だからです。 便は腐敗し、有毒ガスや有害物質を発生させます。それが肌に影響して肌荒れを起こしたり、イライラや不眠、 頭痛などにつながったりします。人によっては、体臭や口臭がひどくなることもあります。 さらに便秘は、大腸癌などの大きな病気との関連も指摘されています。 また「腸は免疫の要」であり、人間の免疫機能の約8割は、腸に依存しています。 腸が汚れていれば、それだけ病気になりやすくなるのです。「たかが便秘」と甘く見てはいけません。 健康長寿を全うするには、腸を元気にすること、すなわち、常に便通を良くすることが大切なのです。 便秘の解消には、ストレスを溜めない、適度な運動をするなど、生活習慣の見直しが重要ですが、 ポイントはやはり「食事」です。栄養バランスの整った食事を朝昼晩と規則正しく摂り、 水分や食物繊維を適度に摂るように心掛けましょう。 そして腸内環境を整える食品も摂ると、頑固な便秘もかなり改善できます。 そんな食品としてここでご紹介するのが 『ラフィノース』と 『米ケフィラン』です。
●善玉菌のエサになるラフィノース
その理由を説明しましょう。腸内環境を左右するのは、腸内細菌です。腸内には100兆個もの腸内細菌が生息しており、 人体にとって有益か、害になるかで善玉菌と悪玉菌に大別されます。このほか、ふだんはおとなしくしているのに、 体が弱ったりすると悪玉菌に加勢してしまう「日和見菌」と呼ばれる菌もいます。 これらの細菌たちが集まって作る腸内細菌叢(腸内フローラ)は年齢と共に変化し、 年を取ると悪玉菌の割合が増える傾向にあります。健康のためには、悪玉菌を減らして善玉菌を増やさなければなりません。 善玉菌を増やすためには、エサとなる「オリゴ糖」の補給が有効です。 オリゴ糖の補給方法としてお勧めしたいのは、 「ラフィノース」です。それからもう一つ、整腸作用において注目してほしいのが 「米ケフィラン」という素材です。
まずラフィノースですが、砂糖大根(甜菜)から抽出される天然オリゴ糖の一種です。 オリゴ糖含有率が98%と極めて高いのが特長です。ラフィノースは、胃や小腸で消化吸収されずに大腸まで届きます。 大腸内でビフィズス菌など善玉菌のエサとなり、善玉菌を増やします。 その結果、悪玉菌が増殖しにくい環境になり、お通じもよくなるのです。 「オリゴ糖を摂ったら太るのでは?」という心配は無用です。ラフィノースは胃や腸で吸収されないので、 カロリーの摂り過ぎにはなりません。女性の皆さんも安心して摂ってよい素材です。 味がなく熱にも弱いので、料理や飲み物に加えて摂るのもお勧めです。 善玉菌が優勢になると、腸の免疫バランスも整うので、花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー症状を軽減します。 また、体内に余分なコレステロールが蓄積するのを防ぐ作用も、報告されています。
●米ケフィランは乳酸菌が作る物質
一方、米ケフィランとは、牛やヤギの乳から作る発酵飲料 「ケフィア」 の機能成分である「ケフィラン」を高濃度に含む、新しい食品素材です。 ケフィアは、旧ソ連や東欧で、病人の治療食として利用されてきました。 これまで、胃腸病、結核、糖尿病、貧血、心臓病、腎臓病、アレルギー疾患、子供の成長促進、疲労回復、ストレス軽減などに 用いられたとの報告があります。また、動物実験において、免疫賦活や肝機能の向上、癌細胞の増殖抑制などが確認されています。 ケフィアを作るときに用いられる「ケフィア粒」に含まれる乳酸菌は、LK乳酸菌と呼ばれています。 LK乳酸菌は、ケフィランと呼ばれる多糖体を作り出します。このケフィランを牛やヤギの乳から作るのではなく、 米を培地にして作り出したのが、米ケフィランなのです。ケフィア飲料の約250倍もの量のケフィランが含まれており、 有効成分を効率よく摂れるというメリットがあります。 米ケフィランにもラフィノースと同様、腸内善玉菌の増殖を促進し、腸内環境を改善する働きがあります。 それにより、血糖値、血圧、コレステロール値の上昇を抑制する働きなども期待できます。
●2つの組み合わせは理想的な便秘解消法
ラフィノースと米ケフィランを毎日摂取すれば、整腸作用に格段の相乗効果が期待できるでしょう。 2つの成分が一緒になったものが市販されています。活用してみてください。 粉末状になっており、ヨーグルトやコーヒーに混ぜて摂ると、毎日続けやすいと思います。 参考までに、善玉菌を増やして腸内環境を改善するには、3つのアプローチがあります。 1つ目は、ビフィズス菌などの生きた乳酸菌を直接取り入れる方法で、「プロバイオティクス」といいます。 2つめは、「プレバイオティクス」といい、 「オリゴ糖」 など腸内善玉菌のエサになるものを取り入れることにより、腸内フローラのバランスを整えます。
そして3つ目の方法が、「バイオジェニックス」です。 バイオジェニックスという言葉は、まだよく知られていませんが、簡単に言うなら、「摂取すれば、直接的に または、腸内環境の改善と共に、体に良い影響を与えることができる成分」といったところです。 米ケフィランは、これに当たります。 一昔前は、「腸内環境を整えるには、生きた菌でないといけない」と言われていましたが、それは誤解です。 生きているか死んでいるかはあまり重要ではないのです。死んだ菌も含めて乳酸菌の作り出す物質(乳酸菌生産物質)が、 今後、腸内環境改善の新しい主流になると考えられます。 なぜなら、バイオジェニックスは腸内フローラ改善にとどまらず、生体機能活性をもたらす特性を有しているからです。 整腸作用はもちろんのこと、生活習慣病予防や全身の健康維持、美容や長寿にも役立つことが期待されています。
ラフィノースと米ケフィランの組み合わせは、まさに理想的です。これまでヨーグルトを食べても、便秘薬を飲んでも、 便秘が改善しなかった人は、ぜひ試してほしいと思います。 飲んだ翌日から便通がよくなる人もいますが、効き目には個人差があります。 遅くても2週間ほど飲み続ければ、健康的な黄色から黄褐色のバナナ状の便が出るでしょう。 腸内環境を常によくしておくためにも、継続して摂ることをお勧めします。