■帯状疱疹の症状はどこから現れることが多いですか?

【答】

ウィルスが潜伏する可能性があるのは、ほぼ全身の神経痛です。 感覚神経を伝わって皮膚に出てくるので、感覚神経のある部位なら、頭、顔、首、腕、お腹、背中など、どこにでも発症する可能性があります。 通常、体の左右どちらか一方の神経の走行に沿って、皮膚に帯状に水泡が現れます。 中でも多いのは、「胸や脇腹」、顔の三叉神経の領域に当たる「目、鼻、額」です。 しかし、まれに水疱瘡様の発疹が全身に現れたり、あるいは複数の部位に現れることもあります。 この場合は重症なので注意が必要です。免疫の働きの著しい低下が疑われ、背景に悪性リンパ腫、白血病や臓器の癌、HIV感染症/AIDS、 糖尿病などの基礎疾患が関わっている可能性も考慮した方がよいでしょう。

(この答えは、2019年3月現在のものです。医療は日々進歩しているので、後日変わることもあるのでご了承ください。)