子宮内膜症とピクノジェノール
子宮内膜症によるひどい生理痛・腰痛には、 有効率7割以上で医師も使う「松の樹皮エキス(ピクノジェノール)」が有効とされています。
■子宮内膜症
発症すると悪化の一途をたどる
生理痛があっても、多少の痛みなら仕方がない、と我慢している人も多いのではないでしょうか。 しかし、「鎮痛剤を手放せない」「吐き気を伴う強い痛みで寝込んでしまうこともある」といった場合、 一度、婦人科を受診してみるべきだと思います。というのは、つらい生理痛を訴えて病院を訪れる患者さんの中には、 「子宮内膜症」と診断される人が多いからです。
子宮内膜症とは、子宮の内側を覆っている粘膜のことで、受精卵の着床に供えて増殖し、妊娠しなければはがれて出血し 月経血となって体外に排出されます。ところが、この子宮内膜の組織が何らかの原因で子宮内膜以外の部位に付着して 増殖してしまうことがあります。これが「子宮内膜症」です。 子宮内膜症は一度発病してしまうと、病巣は正常な子宮内膜と同様に女性ホルモン(エストロゲン)の影響を受けて、 月経周期に合わせて増殖と出血を繰り返します。そのため、症状が自然治癒することなく、 どんどん悪化の一途をたどるのです。
子宮内膜症の自覚症状として、最も顕著なのが生理痛です。 子宮内膜症患者の90%以上が強い生理痛に悩まされているのです。 また、70%近くの人は生理の時期以外にも下腹部に痛みを感じています。 これは、子宮内膜症が進行して周囲の臓器との癒着を引き起こすためです。 例えば、腰痛や排尿痛、排便痛などがあります。また、病巣が卵巣や卵管に癒着すれば卵子の通過障害が起こり、 不妊を招く恐れもあるので、できるだけ早く対処しなくてはなりません。
■ピクノジェノール
ビタミンEの170倍の抗酸化力がある
現在のところ、子宮内膜症に対する確実な治療法は見つかっていません。一般的なのは、薬物療法と手術療法の2種類です。 薬物療法としては、子宮内膜症に伴う生理痛を抑える鎮痛剤や、一時的に生理を止めるホルモン剤やピルを用いるのが 一般的です。しかし、いずれの場合も対症療法に過ぎず、薬物治療を止めると再発してしまうこともしばしばです。 一方、手術療法も患者の体の負担が大きいこと、手術をしても再発する危険性が高いことが懸念されています。
そんな中、世界的に注目されているのが、「フランス海岸松エキス(ピクノジェノール)」です。 具体的には、フランスの南西部、ガスコーニュ地方ランドの海岸に生育するフランス海岸松の樹皮を原料にし、 その薬効については、30年以上にわたり世界各国で研究が進められ、日本でも栄養補助食品として市販されています。 このフランス海岸松の樹皮エキスに関心が集まった最大の理由は、含まれる成分にあります。 プロシアニジンやカテキンなど、約40種類以上のポリフェノールが含まれており、ビタミンEの約170倍、 ビタミンCの約340倍もの抗酸化力を発揮するのです。
●ピクノジェノールの効果
血流を促して炎症を抑える
では、抗酸化作用の強いピクノジェノールが、何故、子宮内膜症に効果的なのでしょうか。 子宮内膜症の原因は、まだ明らかになっていませんが、ダイオキシンなどの環境ホルモンが影響しているという説や、 月経血が逆流して起こるという説など、さまざまな見方があります。 その中で、骨盤内の血流が滞ることで起こるという説が最も有力といわれています。 骨盤内の血流が悪化すると、血管は酸化してしだいにボロボロになり、ついには破れてしまいます。 そうなると、子宮内膜症の組織が子宮内膜症以外の部位に付着し、増殖してしまうと考えられているのです。 こうした症状の改善に、ピクノジェノールの抗酸化力が有効に働きます。 ピクノジェノールを摂ると、血流がよくなり血管が強化されます。それと同時に、強い抗炎症作用が働いて 子宮内膜症になりやすい体質が改善されると考えられるのです。 また、ピクノジェノールには鎮痛作用や血小板凝固抑制作用、子宮及び付属器官の可動性の回復作用などがある ことも確認されており、それらすべてが相乗的に働いて、子宮内膜症の改善に役立っていると見られます。
◆ピクノジェノールの効果実験
ピクノジェノールの効果に関してある試験が行われました。
その試験は、子宮内膜症や重度の生理痛に悩む39人の患者に、1日30mgのピクノジェノールを飲んでもらうというものでした。
そして2週間〜1ヶ月にわたり、その経過を観察したところ、子宮内膜症に悩んでいた人の73%に改善、
あるいは消失が認められました。また、子宮内膜症に伴う腹痛は80%、腰痛は71%もの人が改善し、
子宮内膜症が進行して起こる組織の癒着も75%の人が改善しました。
さらに、最近の試験では、子宮内膜症の患者に1年間にわたりピクノジェノールを飲んでもらい、
従来の治療以上に有効な効能を示す結果が確認されています。加えて、月経困難症に関しても、
ダブルブラインド(二重盲検法)治験で有効性が認められています。
これらの結果から、ピクノジェノールは子宮内膜症に有効であると考えられます。
■チョコレートのう腫
激しい生理痛を起こす
子宮内膜症は、卵巣の周囲に病巣を広げる頻度が高いといわれています。 卵巣は子宮のように出口がないため、古い血液がチョコレート状になってたまりやすく、そのせいで卵巣が腫れてしまいます。 この状態を「チョコレートのう腫」といいます。チョコレートのう腫の特徴的な症状は、 何といっても激しい生理痛です。現代医学では、のう腫の大きさが5cm以上であれば、 基本的に手術で取り除く場合があります。 のう腫の大きさが5cm以下であれば、手術を行うか、ホルモン剤の投与を行うか、医師と患者が相談して決めます。
このように、症状が重く根治治療の難しいチョコレートのう腫の改善にも、ピクノジェノールは優れた効果を発揮する ようです。子宮内膜症の治療にピクノジェノールを用いていているある医師は、「チョコレートのう腫など、 痛みが強く症状の重い患者さんほど、その効き目が顕著に現れているように感じます」と述べています。 しかも、大変興味深いのは、子宮内膜症による痛みが完全に消失するまで飲み続けた人の場合、 その時点でピクノジェノールの飲用を止めても、しばらくは痛みをぶり返すことがない場合がけっこうあるそうで、 それは、子宮内膜症に限らず、そのほかの原因で起こる生理痛の人においても同じことがいえるようです。 前述のように、ピクノジェノールには鎮痛効果があります。しかし、それは鎮痛剤のように単に痛みを抑える作用に とどまらないと見られます。つまり、痛みが治まっているのは、痛みの中枢を麻痺させているのではなく、 痛みを引き起こしている原因そのものに直接働きかけ、改善を促しているのではないかと推測されるのです。 しかも、こうした優れた効果を発揮しながらピクノジェノールには副作用が全くありません。
なお、子宮内膜症の改善を目的にする場合、ピクノジェノールは1日に60〜100mg補うのが適当です。 症状が軽減されてきたら、その後は体重1kgにつきピクノジェノール1mg、という目安を念頭に置き、 過剰摂取はしないよう注意しましょう。また、松アレルギーのある人は、医師に相談してから利用してください。
■ピクノジェノール体験談
体が温まり、子宮内膜症のひどい生理痛がぐんと軽快に
東京都に住むAさん(33歳・主婦)は、生理が始まったころからずっと、生理痛がひどかったそうです。 下腹部の激しい痛みに加え、腰の割れるような痛みも激しく、鎮痛剤を飲んでもほとんど効かないほどでした。 また、高校生くらいから生理不順になり、生理の周期が40日前後と長い状態が大人になってからもずっと続いています。
「生理の量の多い日の生理痛が本当に痛くて、何も手に付かないほどでした。薬はほとんど効かず、 それでも仕事に出ていたころは無理をして出勤していましたし、主婦になってからも痛みをこらえながら家事をしていました。 横になっても楽になるわけではないので、生理がくるたびに、とても憂鬱でしたね。 それに、生理の前もイライラしたり疲れやすかったり、だるくてボーっとして、何事にも集中できないといったことが よくありました。」
そんなAさんは1年ほど前に婦人科に行き、子宮内膜症と診断されたのでした。 そしてAさんは知人から子宮内膜症やひどい生理痛に効果があるというピクノジェノールのことを聞き、 試してみることにしたのです。2007年7月のことでした。
「ピクノジェノールの粒食品を朝食後に2粒、昼食と夕食後に1粒づつ、併せて4粒を毎日飲むことにしました。 初めて飲んだとき、飲んで30分ほど経ったころに急に体がポカポカとしてきて、血流がよくなったように感じました。 こんなに早く効果が出るものかと驚きました。私はひどい冷え性で、夏でも汗をかいたことがほとんどなく、 冷房も要らないほどでした。それが、飲んですぐに、暑いと感じて、汗をかき始めたのです。」
そして、飲んで次の生理で、Aさんの生理痛は劇的に軽くなったそうです。それまでの激痛がまるでウソのようで 生理前のだるさもだいぶ楽になったとのこと。 さらに、Aさんは10年以上前から、秋から冬にかけて両手足の指先に必ずしもやけができていたのに、 それが翌年からは軽くすんでいるとか。加えて、Aさんはもともと肩こりもひどくて偏頭痛もよく起こるため 鎮痛剤が手放せなかったといいます。それがピクノジェノールを飲み始めて1週間ほどで肩こりが楽になり、 今では全く起こらなくなったそうです。
「以前は、よく行きつけのマッサージ店に通っていましたが、その必要もなくなりました。」
以前は疲れてできなかった内職もできるようになり、元気に過ごしている、ということです。