コレステロール値が高くなる『甲状腺機能低下症』



■『甲状腺機能低下症』とは?

コレステロール値を上げる病気の1つに『甲状腺機能低下症』があります。 「甲状腺」はのど仏の下の辺りにある臓器で、体内の代謝機能を活発にさせる「甲状腺ホルモン」を分泌しています。 甲状腺に炎症が起きるなど、何らかの原因で炎症が起きると、何らかの原因で分泌が低下し、 「倦怠感」などが現れるのが、甲状腺機能低下症です。 甲状腺ホルモンはコレステロールの代謝にも関係しており、分泌が減るとコレステロール値が上ります。 40~50歳代の女性に多く見られるため、更年期のホルモンバランスの乱れによる上昇と混同されることも少なくありません。
生活習慣の改善や薬物療法を行っても改善しない場合、この病気の可能性もあります。 甲状腺機能低下症の有無は、血液中の「甲状腺刺激ホルモン」の濃度を調べればわかります。 甲状腺機能低下症であれば、甲状腺ホルモンを飲み薬で補充すれば、脂質の状態は改善します。