■「うつの思考10パターン」とは?
心の疲れにも「認知療法」
『うつ病』やうつ状態を抱える人は、物事を悲観的に受け取る考え方の癖があります。 それをまとめたものが『うつの思考10パターン』です。 こうした考え方の癖に気付き、それを見直すことで抑うつ感や不安感の軽減をはかるのが「認知療法」です。
- ▼全か無か(完全主義)
- 完全な成功でないと満足できない。少しでもミスがあると「全て失敗」と思い込み全否定する。
- ▼こころの色眼鏡(選択的注目)
- 良い面は視野に入らず、悪い面だけを見てしまう。
- ▼拡大解釈と過小評価
- 自分の欠点や失敗を過大に捉える一方で、自分の長所や成功をいつも「取るに足らないこと」と思ってしまう。
- ▼結論の飛躍(恣意的推論)
- 「きっと~に違いない」と明確な根拠に基づかずに、悲観的な結論を出す。
- ▼過度の一般化
- 一つの失敗やいやな出来事だけを根拠に、「何をやっても同じだ」と結論付けたり、 この先もずっとそのことがきると考えてしまう。
- ▼自分自身への関連付け(個人化)
- 問題が起きたとき、さまざまな理由があるにもかかわらず、「全て自分のせいでこうなってしまった」と考えてしまう。
- ▼~すべき思考
- 何かするときに「~すべきだ」「~しなくてはならない」と必要以上に自分にプレッシャーをかけてしまう。
- ▼レッテル貼り
- ミスをしたときに冷静に理由を考えず「ダメ人間」「怠け者」など、否定的なレッテルを貼ってしまう。
- ▼感情的な決め付け
- 自分の感情を根拠にして物事を判断してしまう。
- ▼マイナス思考
- 何でもないことやどちらかといえば良いことなのに、悪くすり替えて、マイナスに考えてしまう。