急性腎障害
■症状と特徴
『急性腎障害』では、腎機能が数日から数週間の間に急激に低下します。 起こる症状は、腎障害の重症度、進行速度、原因によってさまざまです。 多くの場合、乏尿や無尿が起こります。むくみが起こることも多くなります。 急性腎障害によって老廃物が体内に蓄積すると、疲労感や倦怠感、集中力の低下、食欲減退、吐き気などが起こります。
■原因
急性腎障害は、原因がある場所によって腎前性、腎性、腎後性に分類されます。 腎前性は出血性ショック、脱水症状などによって腎臓への血流が少なくなることが原因です。 腎性は、急性腎炎など腎臓そのものが障害されて起こるものです。 腎後性は、腎臓から尿を運び出す尿管が閉塞し、尿が滞ることによって発生します。
■治療
原因となった病気を治療することが第一で、高カリウム血症や胸水はすぐ対処する必要があります。 腎後性の場合は、閉塞を取り除かなければいけません。 腎前性、腎性の場合は、人工透析を行いながら腎臓の回復を待ちます。