慢性腎不全

■症状と特徴

慢性腎不全は、腎臓の機能が障害されている度合いによって 腎機能障害腎不全尿毒症と進行していきます。 尿毒症の症状が出ると、人工透析を受けなければいけません。 腎機能が通常の80%を下回るあたりから、夜間の尿量が増える、むくみ、疲れやすさ、食欲不振などの症状が現れます。 血液検査、尿検査を行って糸球体濾過値(GFR)を算出します。腎機能が低下していると値は低くなります。 健康な人では100mL/分/1.73㎡前後ですが、60を下回ると慢性腎臓病とされ、 15以下では人工透析、または腎移植の必要があります。


■原因

原因は、慢性腎炎、糖尿病腎症、腎硬化症などです。 糖尿病患者が増加しているため、糖尿病腎症が増えています。


■治療

一旦慢性腎不全になると、回復することは非常に困難です。そのため治療は進行を遅らせることに重点を置きます。 降圧薬を使用した化学療法と食事療法が中心となります。食事療法は、水分、塩分、たんぱく質を制限し、カロリーは高めのものにします。 低たんぱくかつ高カロリーというメニューは通常の食品だけでは難しいので、食事療法用の特殊食品や、たんぱく質を低く抑えた特殊な米飯を使います。 ビタミン、ミネラルも不足しがちなので注意が必要です。