胆石症の予防

コレステロール系胆石による「胆石症」を予防するには、食生活の改善が最も効果的です。


■胆石症の予防

かつて日本では、「ビリルビン」という色素が主成分の「色素系胆石」が多く見られました。 ところが食生活の欧米化が進み、現在では「コレステロール系胆石」が大半を占めています。 このコレステロール系胆石を予防するには、食生活の改善が最も効果的です。 『胆石症の予防』でまず大切なのは、3度の食事を規則正しく摂ることです。 食事の感覚が空きすぎると、胆汁の成分が濃くなり、胆石ができやすくなります。 また、コレステロールを多く含む食品はもちろんのこと、コレステロールを増やす動物性脂肪や、 香辛料、カフェイン、アルコールなどの刺激物は控えましょう。刺激物は、胆嚢の収縮を強める働きがあるからです。 動物性たんぱく質も極力控えて、植物性たんぱく質をを摂るようにします。 糖質(炭水化物)は胆嚢にやさしい栄養素なのですが、肥満の原因にもなるので摂りすぎに注意して、 なるべく食物繊維を多く含む穀物やイモ類から摂取するようにします。 食物繊維は野菜、きのこ、海藻類などにも多く含まれているので、積極的に食べるとよいでしょう。