足の動脈硬化対策・足先の痺れ対策に『EPA』」

EPA』は悪玉コレステロールを減らし、 足の動脈硬化による足先の痺れを予防し改善します。 EPAはご存知の通り、魚に多く含まれていますが、ワカメやノリからでも補えます。 ちなみに、EPAは、1990年に閉塞性動脈硬化の改善薬(エパデール)として、認可されており、 高純度のEPAの医薬品は、中性脂肪やコレステロールを下げる医薬品としての認可も受けています。


■足の動脈硬化対策に「EPA」

EPAが悪玉コレステロールを減らす

足の動脈硬化(閉塞性動脈硬化)を予防し改善させるには、脳や心臓の血管で起こる動脈硬化と同様に、 血液中の中性脂肪や悪玉コレステロールを減らす必要があります。 動脈硬化の根本的原因は、中性脂肪や悪玉コレステロールの過剰な増加だからです。 そこで、血液中の中性脂肪や悪玉コレステロールを減らし、足の動脈硬化を予防・改善させるのにすごい効果を発揮する ことが明らかになっている魚油の「EPA(エイコサペンタエン酸)」の補給をお勧めします。 魚油というとDHAを思い浮かべる人も多いでしょう。もちろん、このDHAにすごい健康効果があることは間違いいありません。 しかし、EPAもDHAに劣らない健康効果を備えているのです。 そもそもEPAはDHAと同じように、イワシやサバなどの青背の魚に多く含まれる成分で、 食品から補わなければならない脂肪酸の一種。このEPAの健康効果が広く知られるようになったのは、 デンマークのダイエルバーグ博士とバング博士の研究がきっかけです。

グリーンランドに住むイヌイットは、通常のヨーロッパ人に比べて悪玉コレステロール値が低く、 一方で善玉コレステロール値と血液中のEPA値が高く、動脈硬化による血栓が少ないことに、 ダイエルバーグ博士らは魚油のEPAが関係していると考え、調査したのです。 その結果、イヌイットが食べていた魚やアザラシ、オットセイにはEPAが大変多く、 ひいてはEPAが悪玉コレステロールを減らし、動脈硬化を撃退するのに大変有効であることが明らかになったのです。


■EPAは医薬品にも用いられている

それ以後、EPAに関して多くの調査が行われ、血液中の中性脂肪や悪玉コレステロールを減らすことが 確実視されることになりました。そして、EPAが動脈硬化を撃退することが日本の研究でも明らかになりました。 例えば、EPAの豊富な海産物を毎日食べている漁村の人たちは、毎日食べない農村の人に比べて動脈が平均7年も若く、 動脈硬化が原因の心筋梗塞といった虚血性心疾患による死亡率が1/7まで減る、という報告があります。 なお、EPA消費量(摂取量)と動脈硬化性疾患(脳梗塞・虚血性心疾患)による死亡率についての研究では、 EPAの消費量が減ることで、動脈硬化性疾患の死亡率が増えた、という結果が出ています。

EPAが閉塞性動脈硬化に効くとお勧めしたのには、もう一つ大きな理由があります。 それは、1990年に閉塞性動脈硬化の改善薬(エパデール)として、高純度のEPAが医薬品として認可されているからです。 この医薬品は、副作用が少なく、いい薬であると医師からは大変評価されています。 ちなみに、高純度のEPAの医薬品は、中性脂肪やコレステロールを下げる医薬品としての認可も受けています。


■EPAを補うには

ワカメやノリからでもEPAが補える

EPAはご存知の通り、魚に多く含まれていますが、特に含有量が多いのはマグロの脂身の部分、つまりトロです。 ついで、サバ、マイワシなどの青背の魚に多く、サケやにニジマスにも十分含まれています。 しかも、驚くことにワカメやノリなどにもEPAがしっかりと含まれています。 そこで、足の動脈硬化が心配な人は、魚や海産物を日常的に食べてください。

では、どのくらいの量を摂ればいいのでしょうか。
世界各国の研究者が行った多くの実験から、EPAは最低でも1日1~1.5gを摂取するのがいいといわれています。 その量をマグロの刺身に換算すると、中トロなら2、3切れ食べるだけで十分に摂取できます。 他の魚だと、サバは半身、マイワシは2尾が目安になります。 これらは、だいたい1食分に満たない量です。逆に言うと1日1食、魚料理をメインにした食事をすれば、 足の動脈硬化を予防し改善するだけのEPAの量が補えてしまうわけです。

魚がどうしても苦手だという人は、EPAが豊富なサプリメントなどを補うのも有効です。 サプリメントなら手軽にEPAが補えるので、とても便利です。