■抗癌作用を持つ「アマニ」

抗癌物質として知られるリグナン

科学者達が発見した癌予防因子が、アマニに多く含まれています。 これは「リグナン」と呼ばれ、特殊なディブチールベンジール(dibutylbenzyl)化合物です。 リグナンは、 乳癌大腸癌の罹患率の低い地域の住民では食事や血液、尿の中にあり、 他方食事や血液、尿中にリグナンが少ない人々では乳癌や大腸癌が多いことがわかっています。


世界中の多くの名高い研究センターの癌研究者たちは、この相関関係が正しいことを認めています。 幾つかの研究センターでは、何故そうなのかを確かめようと試み、リグナンに抗エストロゲン活性があるということを明らかにしました。 以前からエストロゲン活性が乳癌や大腸癌の発生率を高めていることが知られていましたが、 研究者たちは、抗エストロゲン効果をもつ化合物を発見するまで、エストロゲン活性をどのようにして下げるのかが分かりませんでした。 その中で最も効力があるのがリグナンなのです。これは、アマニの粉に多く含まれます。

世界中で名高い癌研究所の一つであるカロリンスカ研究所のアルデルクルツの研究発表によれば、 アマニは800mg/kgのリグナンを含み、最良の全粒穀物の100倍に相当するそうです。 パンと比較するならば、テーブル・スプーン一匙のアマニは癌の予防については全粒パン一塊りに相当。 このことは、全粒穀物を食べていようといまいと、世界中のすべての人々がテーブル・スプーン一杯のアマニを摂取するだけで、 乳癌や大腸癌を予防できることを意味しています。 テーブル・スプーン一杯のアマニは、多くの魚油カプセルと同じく3000mgの α-リノレン酸を含有しています。 我々は魚油カプセルが心臓疾患の予防にいかに有効か知っていますが、 アマニには魚油カプセルの持つ味やコレステロール濃度が高いこと、飽和脂肪酸が多いことなどの欠点ありません。

以上、毎日アマニを摂取することには二つの利点があり、何も欠点や副作用は知られていません。 世界中の研究者達がアマニに高濃度に存在する オメガ3脂肪酸と リグナンの二つの物質を摂取することの利点を報告しています。