高血糖対策・糖尿病予防に「活性水素水(水素豊富水)」②

血糖降下作用をモデルマウスが実証!!
抗酸化作用だけでなく、インスリン様の作用も持つ「水素」。
臨床応用を期待して、さらに研究を。


■水素水の効果

血糖値改善データを海外の学術雑誌に発表

以下の文章は某健康雑誌より転載させていただきました。

以前は誰もが当たり前のように水道水を飲んでいましたが、最近は「毎日飲むものだからこそ、良質で体にいいものを」 と考える人が増えてきました。アルカリイオン水、酸素水、海洋深層水など、水にもさまざまな種類がありますが、 最近「体にいいらしい」と注目を浴びているのが『水素水』です。

「水素には抗酸化作用があります。活性酸素は老化やさまざまな病気の発症にかかわっていますから、水素を含む水素水が 脚光を浴びているのでしょう。ここ数年、水素や水素水についての研究があちこちで進められ、さまざまな論文を目にする 機会も増えてきました」

と話すのは、鹿児島大学大学院心身内科教授の乾先生。さらに乾教授は水素水の可能性について、次のように解説してくれました。

「私たちは糖尿病モデルマウスを使って、水素水の効果を調べる実験をしました。 すると水素水など水素を含む水を摂取した1型糖尿病のモデルマウスについて、明らかにその血糖値を改善する働きが見られたのです。」

この研究についてまとめた乾教授の論文は、世界的に権威のある米国発行の科学雑誌『PLOS ONE』に掲載されています。


■筋肉への糖の取り込みを促進する

では水素水の何が、どう働いて1型糖尿病のモデルマウスの血糖値を改善したのでしょうか? そのメカニズムについて、乾教授にわかりやすく説明していただきました。

「最近、話題になることの多い水素の抗酸化作用も、水素水が持っている素晴らしいパワーの1つです。 でも今回のこの実験に関して言えば、抗酸化作用よりも水素の持つインスリン様の作用が働いたと思われます。 簡単に説明すると、”筋肉への糖の取り込み量が落ちる”、”肝臓から糖が放出される”の2つの原因で血糖値は上がります。 水素はこのうちの前者を改善する、つまり筋肉に糖が取り込まれるのを促進する、インスリンと似た作用を持っているのです。」

水素水の血糖値コントロール作用について、きちんとしたデータが得られているのは、現時点では動物実験のみです。 ですからこの実験の結果だけで、”人間の糖尿病患者も水素水を飲むと、血糖値が下がり、糖尿病がコントロールできる”と、 単純に結論付けることはできません。しかし今後、水素水が機能性食品として人気を集める可能性は十分にあると言えるでしょう。


■補完医療として期待が高まる

機能性食品というのは栄養がある、美味しいというだけでなく、体にとっていい働きを持っていると考えられる食品のこと。 乾教授が勤務する鹿児島大学は、機能性食品の研究を積極的に行っていることでも有名です。

「例えば”赤ワインに含まれているポリフェノールには、寿命を延ばす効果がある”という研究報告はよく知られていますね。 今後、水素水についても研究が進み、人の血糖値改善にも作用するというきちんとしたデータが出てくれば、 臨床の場などで水素水が応用されるようになるかもしれません。 そうした期待も込めて、我々は実験を繰り返し、研究を重ねていくわけですが、水素は気体、ガスであるため、 その安定性をいかに保つかが、課題の1つでもあります。いろいろ工夫はしていますが、薬のように同じ条件で決まった量を 投与できないのが、実は水素を使った実験の難しいところなんです」

今回、1型糖尿病のモデルマウスにのみ、はっきりとした水素水の効果が出て、 2型糖尿病のモデルマウスに効果が見られなかったのも、 水素の溶解濃度、マウスの水素水の摂取量など、細かな実験条件などが影響している可能性は否定できないそうです。

「細かな要素を詳細に検討して、さらに水素水の可能性について研究を積み重ねていきたいですね」

現在、1型糖尿病の治療ではインスリン注射が必須です。2型糖尿病の場合でも、食事療法や運動療法で思うような効果が 得られない場合は、やはりインスリン注射という薬物療法が選択されます。 水素水の機能性がより明らかになり、糖尿病の薬物療法を補完するものとして実用化することができれば、 糖尿病患者の血糖値コントロールも、今より格段に容易になることでしょう。