更年期障害対策食品『ニンニク』
更年期障害によるのぼせ・ほてり・発汗などの不快症状の改善のための食品には、 女性ホルモン不足を強力に補う「ニンニク」が効果的です。
■更年期障害
婦人科のホルモン療法は副作用が強い
女性の多くは、50歳前後になると、のぼせ・ほてり・発汗・不眠・イライラ・鬱症状など、 更年期障害による心身の不快症状に悩まされるようになります。 更年期障害は、閉経に伴って女性ホルモンの分泌が急激に低下することが原因で起こるもので、 この年代になればほとんど誰もが経験する、女性にとっての宿命ともいえます。 最近は、昔に比べて更年期障害の不快症状が重症化するケースが少なくありません。 また、更年期障害にはまだ縁がないと思われる20~30代の若い女性に、更年期障害と似たような症状が現れるケースも 増加しています。
こうした状況もあり、更年期障害の不快症状を何とか解消したい、と願う女性は少なくありません。 とはいえ、女性ホルモンを内服や注射で補う「ホルモン補充療法」は副作用が強く現れやすいため、 抵抗を感じる人も多いでしょう。そこで、おすすめなのが、更年期障害の不快症状に大きな効果を発揮する 『ニンニク』の常食です。ニンニクには、不足した女性ホルモンの分泌を高める際立った作用が備わっています。
●ニンニクの効果
ニンニクでマウスの卵巣が活性化
ニンニクのにおい成分である「アリシン」には、女性ホルモンを補う優れた働きがあります。 卵胞刺激ホルモンや黄体形成ホルモンを分泌する脳の脳下垂体を刺激して、卵巣の働きを活発にし、 女性ホルモンの分泌を促してくれるのです。ニンニクのこうした働きは、実際に、動物を用いた実験で確認されています。 実験では、雌のねずみを2グループに分け、一方には少量のニンニク、もう一方には大量のニンニクを与え、 20日後にそれぞれのグループで、卵巣の大きさの変化を比較しました。 すると、ニンニクを大量に与えたグループでは、少量しか与えなかったグループに比べて、 卵巣が有意に大きくなっていることがわかりました。 また、大量のニンニクを与えたグループの卵巣からは多くの卵子が確認されたのです。 この実験結果は、ニンニクが卵巣の働きを活性化させることを示唆するものといえます。 ちなみに、アリシンには、体温調節の機能を正常の戻す作用も認められているので、 ほてりやのぼせなどの不快症状の改善にも役立ちます。