血行促進・血液サラサラに「ニンニク」

私たちがふだん食べる食品の中で、強力な健康効果を発揮するものといえば、
誰もがまず『ニンニク』を思い浮かべるのではないでしょうか。
実際にニンニクは、数ある食品の中でも有効成分に恵まれて健康野菜の王様といっても過言ではありません。
ニンニクは中央アジアや北アフリカ原産のユリ科の植物ですが、長い歴史の中で、
洋の東西を問わず滋養強壮に役立つ食品として、
また、数多くの病気や症状を防ぎなおす特効薬として珍重されてきました。
例えば、早くからニンニクの健康効果に注目していた古代エジプトでは、感染症や疲労衰弱、神経系・循環器系の病気、
生理不順、便秘、腫瘍など、22種類もの病気の治療にニンニクが用いられてきました。
その処方は当時の医学書「エーベルス・パピルス」に記されています。
巨大なピラミッドの建設に携わった人々が過酷な仕事に耐えられたのも、ニンニクの常食のおかげと考えられています。
さらに、歴史を下ると、中世ヨーロッパで大流行したペストや結核の予防にニンニクが著効を示したこともわかっています。
もちろん、東洋でもニンニクは重宝されてきました。漢方医学を発達させた中国では、紀元前からニンニクの保温作用や
殺菌作用、強精・強壮作用が評価されていたことに加え、頭痛や赤痢の治療薬としてもニンニクが活用されていたのです。
さらに、今から約2000年前に中国から日本にニンニクが伝えられ、熱さましや風邪薬として用いられました。
このことは「古事記」や「源氏物語」などの書物にも記載されています。

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■ニンニク

世界各国でその効果が認められ、愛用されている香味野菜

古くから世界各地で健康増進に活用されていたニンニクが、改めて健康野菜として大きな注目を集めたのは 1953年のことでした。米国ケースウェスタンリザーブ大学のワイズバーガー博士が行った研究で、 ニンニクは発ガンの抑制効果が極めて高いことがわかったのです。 1989年に米国国立癌研究所が中国と行った疫学調査では、 ニンニクを常食している人は癌になるリスクが40%も低いことが報告されました。 1994年に米国のアイオワ州で行われた調査でも、ニンニクを週1回以上食べる人は全く食べない人に比べ、 大腸癌の発症率が約1/2しかないことが確認されています。 さらに米国では、抗癌効果の大きい食品をランク付けした「デザイナーズフーズピラミッド」で、 ニンニクを抗癌食品のNo.1に位置づけ、最強の癌予防食品として推奨しています。 他にもニンニクは、コレステロール値を下げたり、血管や血液、脳や内蔵を若々しく保つ特効食としても注目を集めています。



●ニンニクの有効成分「アリシン」

発癌のリスクを下げたり、活力アップをサポート!

ニンニクは、そのままではほとんど臭いはないのですが、少しでも傷をつけると強い臭いを発します。 それはニンニクの成分「アリイン」が酵素「アリナーゼ」によって「アリシン」 に変るからです。ニンニクを焼いたりすると臭いが減るのは、熱に弱いアリナーゼが破壊されて、 アリシンのできる量が少なくなるからです。
アリイン+アリナーゼ(酵素)= アリシン
強烈な臭い成分アリシンこそニンニクのすぐれた成分なのです。 アリシンは、体内のタンパク質・糖質・脂質と結びつきタンパク質アリシン・糖質アリシン・脂質アリシンという 「アリシン複合体」へ 変化します。 このアリシン複合体がニンニク=スタミナというイメージを支える原動力なのです。

◆アリシンの働き

▼血液循環促進
アリシンは体内で脂質と結びつき、「脂質アリシン」としての働きをします。 抗酸化作用のほかに、酸素を運搬して細胞を活性化し、血栓の分解を行います。 これらの作用は、若返り、老化防止だけでなく高血圧、冷え症、更年期障害、不眠、便秘などにも効果的です。 アリシンにビタミンEが加われば、体の総合力はさらに強まります。

▼降圧作用
高血圧は、血管の内側にたまったカスと汚れと、コレステロールや中性脂肪でドロドロになった血液のせいで、 血流が悪くなりその血流を体の隅々に送り出すために血圧が上がるのが原因です。 ニンニクに含まれるアリシンは、血液のかたまり(血栓)を溶かして血行を良くしたり、 血液中の脂質を減らして血液をサラサラにする働きがあり、動脈硬化の予防や高血圧の改善に効果があります。 また、ニンニクは抗癌食品のNo.1に位置づけられ、最強の癌予防食品として推奨されています。

▼殺菌・抗菌効果
アリシンには、殺菌・抗菌効果があり、赤痢菌、コレラ菌、チフス菌などの強力な菌にも有効であることがわかっています。

▼抗酸化作用
アリシンは抗酸化作用が高く、発がんのリスクを下げる働きや、抗加齢効果が期待できます。

▼疲労回復
アリシンにはビタミンB1の吸収を促す働きがあるといわれています。 ビタミンB1は糖質がエネルギーに変換されるのを促すため、ビタミンB1が不足すると糖代謝がスムーズに行なわれず、 乳酸などの疲労物質が蓄積し、疲労や筋肉痛、肥満などの原因になります。 ビタミンB1が豊富な玄米や豚肉とニンニクを合わせると、疲労回復やダイエットのサポートに効果的です。

▼その他
アリシンは、強力な抗菌力とともにコレステロールに対する働きでも有名な成分です。 ただし、加熱するほど効果が減少するといわれています。

さらに、アリシンはビタミンB1と結合すると「アリアチアミン」という成分に変化し、 整腸作用や物忘れ防止作用などの効果をもたらします。



●ニンニクの有効成分「アホエン」

脳の情報伝達をスムーズにし、脳の機能低下を防ぐ!

最近では、ニンニクの香りの成分であるアリシンが変化した「アホエン」というイオウ化合物も注目を集めています。 アホエンは、生のニンニクには含まれておらず、低温の油でじっくり加熱することで生成される特殊な成分です。 アホエンの健康効果は実に多彩で、ざっと見ただけでも癌や動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞、認知症(ボケ)、 脂質異常症(高脂血症)など現代人が陥りやすい病気の予防効果や免疫力の強化作用のあることがわかっています。 特に注目を集めているのは、アホエンが脳の機能を活性化させ、物忘れや認知症などを防ぐ効果です。 アホエンには、神経細胞の中で、記憶の形成に関係している成分であるアセチルコリンを分解する、 コリンエステラーゼという酵素の働きを抑える作用があるといわれています。 アセチルコリンの分解を防ぐと、情報伝達や記憶の形成がスムーズに行なわれるようになると考えられています。 また、イオウ化合物の一種である「S−アリルシステイン」には、強い抗酸化作用や抗癌作用、老化防止作用、 血液浄化作用が備わっています。 さらに、「スコルジニン」というイオウ配糖体(糖と他の成分が結合した物質)は、 滋養強壮作用や食欲増進作用のもとになっています。






●高血圧対策に「ニンニク」

高血圧は、血管の内側にたまったカスと汚れと、コレステロールや中性脂肪でドロドロになった血液のせいで、 血流が悪くなりその血流を体の隅々に送り出すために血圧が上がるのが原因です。 ニンニクに含まれるアリシンは、血管を広げ、血管内の汚れを取り除く他、コレステロールを下げる効果もあります。



●快食・快便・快眠に「ニンニク」

▼快食(食欲増進)
「ニンニク」は洋の東西を問わず世界的に使われているスパイスですが、 アリシンは胃腸を適度に刺激して消化機能を高めます。 つまり食欲を増すだけでなく、食べたものがしっかり消化吸収されます。

▼快便(便秘・下痢)
「ニンニク」が便秘'胃腸障害によく効くことは古くから伝えられています。 アリシンはビタミンB1と結合し、アリチアミンに変化、腸壁を刺激し、 末梢血管を拡大して腸のぜん動運動を活発にします。 同時に、神経組織にも鎮静、安定作用を与え整腸機能を正常化します。 細菌性の下痢症状に対しては、抗菌力の強いアリシンで解消します。

▼快眠(不眠症)
「ニンニク」には交感神経を鎮めて、副交感神経を働かせる強い作用があります。 副交感神経が働き始めると、体の緊張はゆるみ、末梢血管は拡張して血行が盛んになり、 体温も上がって、快眠の条件が整っていきます。


●「ニンニク」は、欧米では女性にも人気が高い

▼更年期障害
「ニンニク」には更年期障害の原因であるホルモンの分泌をうながして、 アンバランスを是正する働きがあります。

▼冷え症
最近、職場や家庭での冷房病も加わり、冷え症の悩みは深刻な問題となっています。 冷え症をはじめとする不定愁訴の多くは、女性ホルモンの分泌異状が原因ですから、 治療にはふつうホルモン剤が使われます。 「ニンニク」のアリシンには、体内のホルモンアンバランスを是正するはたらきがあり、 血行を旺盛にし、体全体の保温作用を高める効果もあります。

▼美容とニンニク
古くから「ニンニク」を常食している中国や朝鮮の女性は、 きめが細かく美しい肌をしているといわれています。 「ニンニク」は「食べるスキンケア」ともいわれ、細胞活性作用があって、 全身の細胞をいきいきとさせ、皮膚の老化を防ぎます。 また、血管を拡張して血行をよくしますから美肌を保ちます。


●ニンニク若葉

ニンニク若葉は、言わずと知れた健康野菜の王様 ニンニクの「スプラウト(新芽)」が原材料の健康食品です。 ニンニクスプラウトは、ニンニクだけに含まれる正常細胞の変異予防と癌細胞の増殖を阻害する物質 S-アリルシステイン(SAC)と ジアリルトリスルフィド(DATS)が生ニンニクよりたいへん多く含まれていることが特筆すべき点で、 含有量はS-アリルシステインが16.2倍、ジアリルトリスルフィドが7.8倍です。 S-アリルシステインとジアリルトリスルフィドの機能性については、 米国ピッツバーグ大学をはじめとする世界の研究機関でそのメカニズムが解明されています。以下は、それら研究論文の一部です。

  • 1.ニンニク成分ジアリルトリスルフィドは、トランスジェニックマウスにおける前立腺癌および肺転移の活発な細胞増殖分化を阻害する (米国 ピッツバーグ大学 薬理学・化学生物学科)
  • 2.ジアリルトリスルフィドおよび関連アリウム野菜由来の有機硫黄化合物による多標的予防および癌の治療 (米国 ピッツバーグ大学 がん研究所、ピッツバーグ大学大学院 医学部)
  • 3.ジアリルトリスルフィドは、JNKおよびAP-1のROS媒介性の活性化を介して、 ヒト乳癌細胞においてアポトーシス(細胞の自然死)を誘導する(韓国 誠信女子大学 ヒューマンエコロジー学部)
  • 4.試験管内のマウス白血病WEHI-3細胞をアポトーシス(細胞の自然死)の誘導、そして、 生体内の正常および白血病マウスの免疫応答の変化にジアリルトリスルフィドの影響(台湾 極東記念病院)
  • 5.ニンニクより単離した抗がん作用物質ジアリルトリスルフィドによる 大腸がん細胞の細胞死の誘導メカニズムを解明! (日本大学 生物資源科学部)


●ニンニクの食べ方

以上のように、ニンニクを常食すれば、私たちははさまざまな健康効果を得られます。 ただ、ニンニクは漠然と食べればいいわけではありません。 研究が進むにつれて、摂り方を少し工夫するだけで、ニンニクを特定の病気を狙い撃ちで予防・改善する 妙薬に変えられることがわかってきたのです。



●ニンニク関連項目

ニンニク卵黄
ニンニク卵黄」は、すりおろしたニンニクと卵の黄身を煮詰めて作る粒状の食べ物のことで、 体を元気にする「ニンニク」の優れた成分が、「卵黄」の完全食品成分と結合し、 さらにそれを加熱によって凝固させることにより、長期間に渡ってそのはたらきを保持することが可能になります。 また「ニンニク」特有のにおいの面でも、「ニンニク」のにおい成分が「卵黄」のタンパク質と結合すると、 においが抑えられる働きがあるうえに、栄養的にもより消化吸収されやすい有用な成分に変化します。 「ニンニク卵黄」はそれぞれの素材「ニンニク」と「卵黄」の性質を巧みに組み合わせ、 しかも健康に役立つように考え出された、とても有用な民間の伝統食なのです。

黒ニンニク
黒ニンニクは、見た目は普通のニンニクと変わらないのですが、 味はニンニク独特の辛味、臭いが抜け、レーズンやフルーツのように食べやすくなっています。 生ニンニクの栄養価はそのままに、ニンニクパワーを最大限に生かした健康食材です。

黒酢ニンニク
黒酢は、疲労を回復する、肝機能を強化する、血液をサラサラにする、 コレステロール値を下げる、血圧を降下させる、血糖値を低下させるなど、生活習慣病に効果的なほか、 ダイエットや美肌などにも効果があるとされています。 また、ニンニクに含まれるアリシンには、血栓を溶かして血行を良くしたり、 血液中の脂質を減らして血液をサラサラにする働きがあります。

行者ニンニク
『行者ニンニク』のパワーの秘密は、アリシンやメチルアリルジスルフィドといった匂い成分。 血液をサラサラにしたり、内臓脂肪を減らしたりする効果があるといわれています。 また、ベータカロテンやビタミンCなど、健康づくりに欠かせない成分は、なんと“ニンニクより”豊富!

その他のニンニク
その他のニンニク製品です。



●関連項目







 行者ニンニク
 黒ニンニク
 ニンニク卵黄
 黒酢ニンニク
 その他のニンニク
 あしたば
 ゴーヤ
 ケール
 モロヘイヤ
 ニンニク
 生食(センシク)
 わさびスルフィニル
 タマネギ
 その他
 健康21
 サプリメント
 野菜系
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