動脈硬化を進行させる
『内臓脂肪型肥満』
内臓の周りに脂肪が付くタイプの肥満(内臓脂肪型肥満)は動脈硬化を進行させ、 危険な病気を引き起こす、といわれています。
■「内臓脂肪型肥満」とは?
腸などの内臓の周りに脂肪が付くタイプの肥満を『内臓脂肪型肥満』といい、 主に男性や閉経後の女性に多いタイプの肥満です。 「内臓脂肪型肥満」は動脈硬化を進行させ、危険な病気を引き起こす、といわれています。 内臓脂肪が蓄積すると、脂肪細胞から分泌される「生理活性物質(アディポサイトカイン)」の分泌異常が起こって、 高血圧や糖尿病、高脂血症などを引き起こし、動脈硬化、さらには、心臓病や脳卒中につながる原因となります。
また、内臓脂肪型肥満に加えて、「血圧、血糖、血中脂質」のうちの2つ以上が基準値を超えている状態を 「メタボリックシンドローム」と呼びます。 それぞれの症状は軽くても、動脈硬化を飛躍的に促進させるため、脳梗塞、心筋梗塞などの 生命に関わる病気を引き起こしやすくなります。
この内臓脂肪のたまりやすさは、生活習慣と深く関係しています。 日常の活動度を上げるなどして、少し減量するだけでも、動脈硬化の危険性を下げる大きな効果があります。
●内臓脂肪と心筋梗塞・脳卒中の関係
「メタボリックシンドローム」はなぜ危険なのでしょう。
現在、日本人の死亡原因で多いものは、1位癌、2位心疾患、3位脳血管疾患となっています。
この内、心疾患と脳血管疾患は、動脈硬化など血液と血管の異常から始まる病気です。
さらにその原因には、「内臓脂肪」が深く関係しています。
過剰な内臓脂肪は血液を不健康な状態にして、高血圧、高脂血症、高血糖を招き、動脈硬化から心筋梗塞や
脳卒中になる危険性を高めます。そこで、できるだけ早く改善して病気を食い止めること
(=メタボリックシンドローム対策)が必要になります。
●内臓脂肪がたまりやすい生活
- 1回の食事が30分以上
- 満腹になるまで食べる
- 間食をよくする
- 緑黄色野菜が嫌い
- アイスクリームが好き
- 移動手段はいつも自動車
- 運動はほとんどしない
- タバコを吸う
以上、チェック数が多いほど、内臓脂肪がたまりやすい生活です。