アミノ酸ダイエットに
『オルニチン』

『Ｌ－オルニチン』は体内で合成生産が可能な非必須アミノ酸です。Ｌ－オルニチンは、肝臓への効果が有名ですが、そのほかにも、ダイエット効果や美肌効果も期待されており、ボディービルダーやアスリート達に人気のあるアミノ酸として有名です。その理由は成長ホルモン促進で有名なＬ－アルギニンの120倍の効力が発見されたからです。 「オルニチンダイエット」とは、「カロリー摂取の抑制(第１世代)」「油分カット(第２世代)」「脂肪燃焼(第３世代)」と移行してきたダイエット法の第四世代ダイエット法で、「成長ホルモン」に注目した【成長ホルモンダイエット法】です。オルニチンダイエットは、美容のためだけのダイエット法ではなく、「健康」を考慮したダイエット法といえます。

■オルニチンの働き

「オルニチン」は、アミノ酸の期待のニューフェイス。オルニチンはアミノ酸の一種で“遊離アミノ酸”といい、筋肉組織や筋肉に必要なアミノ酸で、体のあらゆる場所に存在して必要なときにすぐ働けるように準備しているアミノ酸です。また、アルギニン同様、脳下垂体が正常に機能するために必要なアミノ酸です。

オルニチンには３つの効果があるといわれ、まず一番に、成長ホルモンの分泌を促進、運動前や就寝前に摂れば、体脂肪の分解を助け、効率的に筋肉を増やして基礎代謝を上げて、脂肪を燃焼してくれる働きを持ちます。また、インシュリンの分泌を刺激、そして筋肉を増強させるホルモンとして働くように促す作用もあるといわれています。

２つ目が肝機能強化。遊離アミノ酸である、オルニチンは、肝臓でのアンモニアの分解にも一役買っています。飲みすぎや食べすぎ、二日酔いの予防に期待ができます。そしてもう１つが美容効果。お肌だけでなく、爪や、髪の毛の質も改善され、内臓系の免疫も強化され体の内、外ともに健康的に若々しくなります。

●オルニチンの働きのダイエットへの応用

オルニチンは寝ている間にさまざまな働きをするようで、福祉分野での研究により、怪我等で寝たきりの生活をしていて筋力の落ちた人の床ずれに対して有効な働きをすることがわかってきました。この効用の源ははオルニチンの「代謝能力を高める力」にあり、これを応用したものが「オルニチンダイエット」です。オルニチンには、成長ホルモンの分泌を促進させる働きがあります。オルニチンによって分泌が促される成長ホルモンには、細胞の成長をコントロールして過剰な体脂肪を調整する働きがあります。身体に筋肉がつきやすくなりますが、筋肉が増加することにより基礎代謝も高まります。 成長ホルモンの分泌をよくし、基礎代謝を上げてやることで、体内の脂肪燃焼率を増加させて、無理なくダイエットを行うことができるのです。

オルニチンを使用したダイエット法はアミノ酸ダイエットとも呼ばれています。安全性の高さにも定評があります。そしてオルニチンの働きによって基礎代謝を高めることで、痩せやすく太りにくい体を作ることができるのです。ただし、オルニチンを摂取するだけでは、あまりダイエット効果は期待できません。オルニチンの摂取と併せて、日常の生活に適度な運動を積極的に取り入れることで、さらに効果があらわれ、ダイエットの成功へとつながります。

◆運動にも「オルニチン」の理由

運動で疲労すると、アンモニアが分泌されます。このアンモニアを運動中は「抑制」、運動後は「除去・回復」へとサポートしてくれるのがオルニチンです。そのため、トレーニングの効率が良くなることが期待できるのです。ちなみに、オルニチンなどのアミノ酸にはダイエットの役割があるとの報告もありますが、現状は研究段階に止まっています。今後の研究に期待したいところです。

◆アルギニンとの違い

オルニチンは主に肝臓機能の働きを補助する働きがあります。アルギニンは一酸化窒素を生成したり、成長ホルモンの分泌を促進する働きがあります。