【質問】音響療法って何をするの?
【答】
耳に入る音を調整して、耳鳴りが気にならなくなるようにします。
難聴があって耳から脳に送られる音の情報が少ないと、それが原因で、耳鳴りが起こると考えられています。
そこで、耳から送られる音の情報を増やし、脳の感度を下げることで、耳鳴りを解消しようというのが『音響療法』です。
『補聴器』を使えば、脳に送られる音の情報を増やすことができます。
難聴の程度がそれほど強くない場合でも、耳鳴りの治療法として一般的な補聴器が使われることがあります。
これも音響療法の1つです。
もう1つは、『サウンドジェネレーター』を使う方法です。
耳鳴りの音に近い、サウンドジェネレーターによる音を聞いていると、脳がそれを環境音と感じるようになり、耳鳴りが気にならなくなってきます。
サウンドジェネレーターを1日に数時間つけ、3ヵ月~1年間ほど継続すると効果が現れてきます。
うまくいけば、つけていない時も耳鳴りが気にならなくなってきます。
音響療法で使われる補聴器やサウンドジェネレーターは、医師と相談の上患者さんが自費で購入することになります。