サイリウム(オオバコ)
【高コレステロール対策・高脂肪対策・便通改善に】
『サイリウム(オオバコ)』は、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方を含み、 余分なコレステロールや糖類・脂肪を体外に排出したり、便通を改善したりします。 また、サイリウムは低カロリーで満腹感を得やすいので、ダイエットにも有効です。
■「サイリウム(オオバコ)」とは?
水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方を含む
『サイリウム(オオバコ)』は、西アジア原産の、高さ30〜40cmの1年草です。 葉は細く細毛で覆われ、1つの根から30〜50の穂が生え、種子は長さ2〜4mmでピンクがかった灰褐色(あるいは白色)を呈し、 薄くて白い半透明の外皮に覆われています。 このサイリウムの外皮(ハスク)が、水溶・不溶性の食物繊維を80%以上含む、 「サイリウムハスク(イサゴール、プランタゴオバタ種皮ともいう)」として知られるものです。 サイリウムの種皮および粉砕粉末は「コレステロールの吸収を抑え、おなかの調子を整える特定保健用食品」 の素材として認可されており、天然かつ安全な素材として広く採用されています。
サイリウム種子を精製した「サイリウム食」は、繊維は97%が食物繊維で、 水溶性食物繊維と不溶性食物繊維とを8:2の比率でバランスよく含みます。 水溶性食物繊維は腸内に残っている老廃物や余分なコレステロールや糖類・脂肪を吸着し、 胆汁酸などを便と一緒に体外に排出し、血中コレステロールの上昇を抑制します。 不溶性食物繊維は、腸内で消化吸収されず便の材料となって便量を増加させ、腸を刺激して便秘の改善を促したり、 柔らかいスムーズな便が出るようにします。逆に便のゆるい方は便を硬くする効果もあります。 また、サイリウム食には、水分を含むと約30倍以上に膨れてゼラチン状になる性質があり、 優れた膨潤性・保水性があるので、低カロリーで満腹感を得やすく、空腹感に悩むことなくダイエットができます。
●サイリウム・食物繊維の働き
- ◆空腹を感じずに食事量を減らすことができる
- サイリウムは、保水性(水分を吸収する)・膨潤性(水分を含むと膨らむ)を持ち、 水分を含むと30〜40倍のゼラチン状に膨らむ性質を持つ。食事前に摂取すると、 胃の中で膨らんで満腹感を得られ、空腹感に悩むことなく食事の量を減らすことが可能となる。
- ◆便秘を解消・腸を健康・キレイに
- サイリウムは、保水性・膨潤性により水分を含んだやわらかい便となり、また便量も増える。 よって腸の活動が活発になり、スムーズに便を排出することができ、 その際に腸壁についた宿便も削り取ってくれる。 また、腸の有用菌群を増やし、腸の動きを良くする働きも持つ。
- ◆低カロリー
- 食物繊維は、ほとんどが体外に排出されるためエネルギーとはならず低カロリーである。
- ◆糖・コレステロールを吸収・排出
- サイリウムは、水分を吸収する際にコレステロールや胆汁酸、糖などを吸収し、 体内への吸収を遅らせ排泄を促し、血圧・血糖値の上昇を抑制する働きを持つ。
- ◆肌荒れ・吹き出物の予防・解消
- 便秘状態になると、肌荒れ・吹き出物の原因となり、美容にも悪影響である。
- ◆食物繊維の補給に
- 厚生労働省によると、現在日本人1日当たりの食物繊維摂取量は15g前後で、目標の20〜25gを大きく下回っている。 食生活の欧米化により更に減少傾向にあり、生活習慣病の発生率上昇の原因のひとつともなっている。 そのため、食物繊維を積極的に摂取する必要があり、サイリウムは、その有効な手立てとなる。