ブドウ糖

脳のエネルギーとなるのは、『ブドウ糖』だけです。 ブドウ糖の補給源として、もっとも身近な食品は「砂糖」です。 砂糖はブドウ糖と果糖が結びついた単純な構造の食品であるため、食べるとすぐに分解されてブドウ糖になり素早く脳のエネルギーになります。


■脳のエネルギー源『ブドウ糖』

私達人間の「脳」は、大量にエネルギーを消費します。人間の脳は約1400g、体重の2%程度にしか過ぎません。 ところが、1日の摂取エネルギーの20%にも当たる約500kcalも使っています。

脳のエネルギーとなるのは、『ブドウ糖』だけです。 しかも他の臓器、例えば肝臓はブドウ糖をグリコーゲンにして蓄えることができますが、 脳にはそれができません。 さらに、他の臓器はブドウ糖が足りないと脂肪を分解してエネルギーにすることができるのですが、 脳はそれもできないため、ブドウ糖の供給が絶え間なく必要です。 普通、血液100ccには100mg程度のブドウ糖がありますが、これが半分になると意識を失ってしまい、 2~3分も続くと脳は機能を失ってしまいます。したがって、脳はまず自分のために、ブドウ糖を取り込もうとします。 近年、私達は炭水化物の摂取を減らす傾向にありますが、摂取量を減らすと、 脳は体の他の部分にブドウ糖を使わせないようにし、自分だけがブドウ糖を使おうとします。

ブドウ糖の補給源として、もっとも身近な食品は「砂糖」です。 砂糖はブドウ糖と果糖が結びついた単純な構造の食品であるため、食べるとすぐに分解されてブドウ糖になり、素早く脳のエネルギーになります。