グリスリンとインスリン抵抗性

グリスリン』はキノコの一種であるマイタケに特異的に含まれる成分で、最近になってその存在が確認されました。 グリスリンには、インスリン抵抗性を改善して増えすぎた体重を減らすほか、 高血糖や高LDLコレステロール、 高中性脂肪を改善させる効果もあることが臨床試験で明らかになっています。


■「グリスリン」とは?

日米で注目を集める成分

現在、心臓病や脳卒中など、深刻な生活習慣病を引き起こす原因となる、いわゆる「メタボリックシンドローム」 の解消法がさまざまな方面で研究されているなか、最近になって、メタボリックシンドロームの解消に抜群の効果を発揮する 新栄養が見つかり、日本や米国で大きな注目を集めています。その新栄養が『グリスリン』です。

グリスリンとはいったいどんな栄養なのか・・・・・

それを説明するには、まずメタボリックシンドロームを招く 元凶とされる「インスリン抵抗性」について知る必要があります。


●インスリン抵抗性

高血糖や高血圧を招くインスリン抵抗性

食事で摂った炭水化物は、ブドウ糖に分解されると、血液に乗って全身に運ばれ、細胞のエネルギー源として使われます。 このブドウ糖を血液中から細胞に取り込むときに必要となるのが、膵臓から分泌される「インスリン」 というホルモンです。インスリンが細胞にあるインスリン受容体に作用することで、細胞はブドウ糖を取り込めるのです。 インスリンは、細胞に作られた、ブドウ糖が入るためのドアを開く鍵に例えることができるでしょう。 ところが、食べ過ぎや運動不足などで内臓脂肪が蓄積されると、脂肪細胞から、細胞のインスリン受容体の働きを妨げる TNF-α(腫瘍壊死因子)などの悪玉物質が放出され、細胞がうまくブドウ糖を取り込めなくなります。 このように、インスリンを受け入れる細胞の感度(インスリン感受性)が低下し、 インスリンが十分に働けなくなる状態を「インスリン抵抗性」といいます。

インスリン抵抗性が生じると、血液中のブドウ糖が細胞によって消費されなくなるため、慢性的に血液中のブドウ糖が 過剰な状態(高血糖)が続きます。すると、それが内臓脂肪を作り出すという悪循環を招き、インスリン抵抗性は さらに悪化していくのです。また、高血糖に陥ると、何とかブドウ糖を消費しようとして、インスリンが効かなくなっている にもかかわらず、より多くのインスリンが分泌されます。その結果、血液中のインスリン量が過剰になる 「高インスリン血症」に陥ります。 インスリンには血糖を調節する働きのほかに、過剰になると、血管を収縮させたり肝臓での脂肪の合成を促したりする 働きがあります。そのため、高インスリン血症になると、高血圧や高脂血はもとより、心臓病や脳卒中の引き金となる動脈硬化が急速に進むことになります。


●グリスリンがメタボの元凶を改善

上記のことからもわかるように、インスリン抵抗性は、高血糖や高血圧、高脂血、さらには動脈硬化など、 さまざまな恐い病気をもたらす原因となります。つまり、インスリン抵抗性こそが、メタボリックシンドロームを引き起こす 元凶なのです。メタボリックシンドロームを解消するには、何よりもまず、このインスリン抵抗性を改善させなければ なりません。そこで今、脚光を浴びているのが『グリスリン』です。 グリスリンはキノコの一種であるマイタケに特異的に含まれる成分で、最近になってその存在が確認されました。 そして、グリスリンがインスリン抵抗性を強力に改善し、メタボリックシンドロームを撃退するのに役立つことが、 日米の試験で実証されています。

では、実際にグリスリンとはどんな成分で、どのような仕組みでインスリン抵抗性やメタボリックシンドロームを改善させるのでしょうか。