チェック表① | |
項目 | チェック |
①ひと冬に何度も風邪を引く | |
②風邪が治りにくい | |
③便秘や下痢をよくする | |
④冷え性である | |
⑤切り傷やすり傷ができると治りが遅い | |
⑥花粉症やアトピーなどアレルギー疾患に悩んでいる | |
⑦胃潰瘍である | |
⑧血圧や悪玉コレステロール値が高い | |
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免疫力の源「白血球」を強化する
現代人は偏食や睡眠不足などの原因により、 免疫力の主役である『白血球』が衰え、大病を患う人が多いといわれています。
■白血球
白血球は生活の乱れで簡単に衰える
現在、医学が飛躍的な進歩を遂げているといわれていますが、肺癌や胃癌、大腸癌など各部位の癌、 C型肝炎やインフルエンザ、肺炎などの感染症、喘息やアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患、 リウマチや膠原病などの自己免疫疾患といった大病に悩む人はむしろ増え続けています。 最近では、ほぼ撲滅されたはずの結核にかかったり、子供に多い麻疹(はしか)に大人が感染したりする例も テレビや新聞でよく目にします。これらの病気が増加しているのには理由があります。 癌も感染症もアレルギー疾患も、すべては「免疫力」の衰えが招くものです。 免疫とは、細菌やウィルスなどの異物や癌細胞と闘い、体を病気から守る仕組みのことで、 その免疫の主役は血液中の「白血球」が担っています。 つまり、こうした病気が増えているのは、 現代人に白血球の衰えた人が急増しているため、と考えられるのです。
ではなぜ、今、白血球の衰えた人が増えているのでしょうか。
それについて触れる前に、まず白血球とはどんなものなのかを簡単に説明しておきたいと思います。
白血球は血液成分の一つで、普通、血液1ミリリットル中に5000~8000個含まれています。
一言で白血球といっても、その種類は大きく分けて3つあり、それぞれ「顆粒球」「単球」「リンパ球」
と呼ばれています。当然、それぞれで働きは異なります。
顆粒球には、比較的大きな細菌や死んだ細胞を処理する働きがあります。
単球は、顆粒球が処理できなかった細菌を処理するほか、体内に異物が侵入したときに信号を出す役割を担っています。
リンパ球は、そうした信号を受け取り、ウィルスなどの微細な異物や癌細胞を撃退します。
これらの異なる役割を持つ白血球がバランスをうまく保ちながら働くことで、私たちの体は多くの病気から
守られています。しかし、白血球は、日々の生活の仕方によって簡単に衰えてしまいます。
●白血球衰えの自己チェック
白血球の衰えの有無は自分でチェックできる
白血球が衰える原因はさまざまですが、代表的なものに、変色や睡眠不足、肥満、過度のストレスがあります。 例えば、栄養が偏ってビタミンやミネラルが不足すると、良質な白血球を作り、その働きを保つことができなくなります。 また、脂肪の摂りすぎは血液をドロドロにし、白血球がうまく働けない状態を作ります。 睡眠不足や夜型生活は、自立神経の働きを見出し、体を活発に働かせる自律神経である交感神経を優位にします。 交感神経が優位な状態が続くと、リンパ球の数は少なくなることが明らかになっています。 肥満の人は、ふつうの体格の人に比べて白血球の働きの弱いことが、ボストン大学の研究で実証されています。 過度のストレスは、癌細胞を攻撃するナチュラル・キラー細胞というリンパ球を弱めることが試験でわかっています。 偏食や睡眠不足、肥満、過度のストレスは、いずれも現代人が陥りやすいものばかりです。 そのため、現代人は白血球が衰え、大病を患いやすくなっているのです。
なお、自分の白血球が実際に衰えているかどうかがわかるチェック表①と、白血球の衰えを招いた原因がわかる チェック表②を下に掲げておきます。チェック表①で自分の白血球の衰えの有無について確認し、 もし白血球が衰えているとわかった場合は、チェック表②でその原因を明らかにしてください。 そして、チェック表②でチェックをつけた項目を一つでも減らす努力を今すぐ始めることが、 癌やアトピーなどの厄介な大病の撃退につながるのです。
チェック表② | |
項目 | チェック |
①偏食である | |
②いつも朝食を食べない | |
③多量の酒を飲む | |
④喫煙している | |
⑤夜型生活である | |
⑥睡眠不足(1日7時間未満) | |
⑦運動を習慣的に行っていない | |
⑧外出時は電車や車での移動が多い | |
⑨肥満である | |
⑩低体温(36℃以下)である | |
⑪頑固で生真面目な性格である | |
⑫過度のストレスがある | |
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