拡張型心筋症

■症状と特徴

心機能は低下しますが、すべての人に自覚症状が現れるわけではありません。 健康診断で心臓の拡大や心電図の異常が発見されたり、動悸、息切れ、足のむくみといった比較的軽い症状から発症したりすることもあります。 重症の場合は、安静時や寝ているときにも息苦しさがあり、重い不整脈が現れます。


■原因

左心室の拡張が特徴で、この結果、血液を送り出す心臓の働きが低下します。 近年、ウィルス性心筋炎の後遺症ではないかという研究もあります。


■治療

ジギタリスなどの強心薬や 利尿薬を使用した治療が行われますが、近年では ACE阻害薬 β遮断薬 が効果を示すことが知られています。 重い不整脈に対しては、ペースメーカーや植え込み型除細動器の植え込みが必要になることがあります。