【答】

関節リウマチを発症して２年以内の患者さんが生物学的製剤を使い、有効で、寛解が半年以上続いた場合に限れば、 注射をやめても大丈夫な人が半数ほどいることがわかってきました。 しかし、患者さんの多くは、注射をやめると、また病気が悪化してきます。 生物学的製剤は、基本的には長期間使うことになる薬です。 ただし、ずっと同じ量を使い続けるというわけではありません。 最近では、続けるかやめるかという二者択一ではなく、寛解がある程度続いたら、薬の量を減らしたり、 注射の間隔を開けていくという方法もよくとられています。 悪化すると症状が現れて患者さん自身もわかるので、医師とよく相談して必要な治療を見極めていきましょう。 医療費の削減には、バイオシミラー(薬価の安い後続医薬品)を使うのも一つの方法です。 また、高額療養費制度改正などの公的な助成を利用することで、医療費負担を軽減できることもあります。

（この答えは、2019年3月現在のものです。医療は日々進歩しているので、後日変わることもあるのでご了承ください。）