【答】

鉄剤を飲むと、鉄が胃の粘膜を刺激するので、副作用として胃の不快感、吐き気、むかつきなどの症状が現れることがあります。 しかし、現在は薬が改良されており、種類を替えることで胃の調子が改善されることもありますし、腸でゆっくりと溶けるタイプの「徐放剤」もあります。 医師に相談して、自分に合う薬への変更を検討するとよいでしょう。 また、鉄剤は「空腹時に飲む」のが原則ですが、副作用がどうしてもつらい場合は、食後に飲んでもよいでしょう。 多少、吸収は悪くなりますが、大切なのは鉄の補充を継続することです。できるだけストレスなく服用を続けられる工夫をしましょう。 「お茶を飲むと鉄の吸収が悪くなる」ということを心配される方も多いのですが、それほど神経質になることはありません。 お茶で鉄剤を服用するのは避けますが、服用の後にお茶を飲んでも、鉄の吸収にそれほど影響はないとされています。