高血圧対策に「ふくらはぎマッサージ」

その場で血圧が下がる!
高血圧患者に病院で指導している「ふくらはぎマッサージ


■症例

最大血圧212ミリが120ミリで安定

ただし、マッサージをして、その場ですぐに血圧が下がっても、継続しなければまた元に戻ってしまいます。 続けることが大切です。毎日3~5分、気持ちよく感じる程度に、続けられる範囲で、マッサージしてください。 お風呂で湯船に浸かっている間、などと決めて行うのもよいでしょう。 余裕があれば、1日3回、朝・昼・晩に行うと、より効果的です。

では、このふくらはぎマッサージで、劇的に高血圧が改善した患者さんの例をご紹介しましょう。
乳癌を患っている50代の女性の場合です。最初、最大血圧が212ミリ、最小血圧が110ミリもありましたが、 薬には頼りたくないと、服用していませんでした。足のむくみもあったため、食事指導に加え、 ふくらはぎマッサージも特にしっかり指導しました。 すると、血行が改善するにつれ、むくみも解消し、血圧も劇的に下がったのです。 2ヶ月後には、最大血圧が150ミリ、最小血圧が100ミリまで下がりました。 1年が経った現在では、最大血圧は120ミリ、最小血圧は70ミリくらいで安定しています。

別の50代の女性は、高血圧と更年期障害に伴う「のぼせ」の症状に悩んでいました。 高血圧の治療としては、医師に処方された薬を1年ほど飲んだにもかかわらず、あまり効果がなく、自分で薬をやめてしまいました。 そこでふくらはぎマッサージを始めたところ、最初は180ミリほどあった最大血圧が、1ヶ月で150ミリ台にまで下がったのです。 自律神経が整い、ストレスのケアも功を奏したのでしょう。以前と比べて笑顔が増えました。

60代の女性は、耳鳴りと高血圧の症状があり、当時、降圧剤を飲んでいました。 それでも、最大血圧が170ミリ、最小血圧が100ミリくらいまでしか下がらなかったそうです。 そこで、ふくらはぎマッサージを行ったら、3ヶ月で最大血圧が80ミリまで下がりました。 現在もまだ降圧剤を飲んでいますが、「もう少し様子を見たら薬をやめたい」と話しています。