高血糖・糖尿病対策に『小豆カボチャ』

ヘモグロビンA1c、血糖値が続々改善!小豆カボチャのすごい効果が私の周りで大評判! 小豆カボチャにはインスリン分泌を助ける必須ミネラルが豊富!膵臓の機能強化も促す小豆カボチャ!


■マクロビオティックの代表的な食養メニュー

今回ご紹介する小豆カボチャというメニューは、マクロビオティックの世界では代表的な食養料理の一つ。 特に、糖尿病の予防改善に役立つということで知られています。 私自身も、血糖値が高いという人に出会うと、小豆カボチャの作り方を教えたり、ブログで紹介したりしてきました。
小豆カボチャとは、簡単に言えば小豆とカボチャの煮物です。 調理法や味付けは、マクロビオティックならではの特長がありますが、基本的には、いわゆる郷土料理のカボチャのいとこ煮を イメージしてもらえばよいと思います。 ちなみに、マクロビオティックでは、小豆は腎臓や膀胱、カボチャは膵臓や胃の働きを助ける力があると考えます。 そして、小豆カボチャは糖尿病のほか、貧血、めまい、痛風、低血糖症、膵臓疾患、胃の疾患に良いといわれています。 また、マクロビオティックには陰陽論という原理があり、食材も陰陽で分けられます。 陰性型、つまり陰性に偏った食事は、膵臓の働きを阻害して、糖尿病を招く引き金になると考えられます。 ですから、糖尿の人は、院生への偏りを、陽性織の食事によって、中庸に整えることが大切です。 小豆カボチャは、こうした陰陽のバランスをとる働きもあります。


■血糖値の正常化など、体調アップの報告多数

「体が軽くなった」「便通がよくなった」「お酒を飲んだ翌日も体がラク」など、小豆カボチャの感想は人それぞれですが、 いずれにせよ、体調アップにつながったという点では、皆さん共通しています。 そして、肝心な糖尿病の方に関しては、ヘモグロビンA1cの数値が下がった、正常になったなど揃ってよい結果が出ているようです。 マクロビオティックの原点は玄米採食で、その内訳はシンプルです。ベースは玄米と一汁一菜食で、具体的には、 玄米+みそ汁+梅干し、たくあん(発酵した漬け物)そして、おかず一品です。
小豆かぼちゃも、この食事スタイルをベースにして取り入れることで、より食養としての効果を発揮します。 とはいえ、マクロビオティックを実践していない人が、いきなり厳密にまねをすることは難しいのが実情でしょう。 ですから、まずは玄米+小豆カボチャというスタイルで続けることをお勧めします。 玄米が苦手だという方は、白米に玄米を五分の一程度混ぜて炊くとよいと思います。 生真面目にやろうとして挫折するよりも継続が大切です。無理のないやり方を自分なりに工夫してみてください。 ちなみに、ご主人が糖尿病だと診断されて、意気消沈していた知人に、玄米食を勧めたところ、白米から玄米に切り替えて、 わずか一週間で数値が正常値まで下がったと喜ばれてこともありました。 小豆カボチャは自然な甘みで、ほっとする美味しさです。少量ずつ(目安は1日100gを三食に分けて食す)で構いません。 毎日続けることで、大きな力となるでしょう。 しっかり効果を上げるには、少なくとも4ヶ月は続けてほしいところです。 糖尿病は、毎日の食事に困るところが大きいと言われます。 換言すれば、食養による予防改善が可能な病気です。ぜひ小豆カボチャを試してみてはいかがでしょうか。


■「小豆カボチャ」に含まれる有効成分

小豆カボチャは民間療法として伝承されてきたメニューの一つで、とりわけ糖尿病の予防・改善に役立つことで知られています。 ちなみに、中医学では、糖尿病は「腎虚」と呼ばれる「腎の力が弱った状態」に起因するといわれています。 一方、小豆は腎臓と似た形をしていることから、食べると気が養われ、腎虚の改善に役立つと考えられてきました。 また、カボチャに関しては、五臓六腑の「腑」の機能を高める働きがあり、膵臓をはじめ体内の消化活動を活性化して 腎を助けると言われています。

こうした点を鑑みると、小豆カボチャが長い間、広く重用されてきた理由も見えてきます。 そして、栄養学的な見地からも、小豆とカボチャは、糖尿病の予防改善に有用であろうと考えられます。 なぜなら、インスリン分泌を助ける必須ミネラルや、糖代謝を促すビタミンB群、食後の急激な血糖上昇を防ぐ食物繊維や ポリフェノールの含有量が多いからです。インスリン分泌に関わるミネラルはいくつか挙げられます。 小豆は亜鉛やクロム、そして、カボチャは亜鉛やコバルトをそれぞれ含有しています。 ビタミンB群は、三大栄養素の代謝に不可欠です。なかでも糖代謝にはビタミンB1が深くかかわっていますが、 ビタミンB群は、互いに助け合って機能するので、バランスをよく取ることが大切です。 食物繊維は、水溶性、不溶性の二種類があり、小豆とカボチャはどちらも豊富です。 糖の吸収速度を遅くするために役立つのは水溶性です。一方、不溶性は便秘解消に役立つほか、咀嚼回数が増えて、 過食を防ぐ利点があります。 また、小豆やカボチャに豊富に含まれるポリフェノールも、糖の吸収を遅らせる働きがあるほか、 コレステロールを下げる効果も見逃せません。糖尿病合併症の予防も期待できます。