食物繊維(難消化性デキストリン)入りお茶
【高血糖対策・糖尿病予防に】

■「食物繊維入りお茶」とは？

糖を包み込み、消化吸収を抑える食物繊維

血液中のブドウ糖の量は、インスリンというホルモンの働きによって調節されています。 血糖値は、食事が済んで１時間ほどの間に最も高くなります。 その後インスリンの働きによって血糖値は下がっていきますが、何らかの原因でインスリンが十分に分泌されなかったり、 インスリンの効きが悪くなっていたりすると、血糖値は高いままになり、これが糖尿病の発症につながるのです。 そのため、糖尿病を防ぐには食後の血糖値の上昇を抑えることが重要です。

最近、食後の血糖値の上昇を抑える働きがある食品がいくつか登場しました。 その一つが、「難消化性デキストリン」と呼ばれる水溶性の食物繊維を加えたお茶です。 食物繊維入りお茶には、食後の血糖値が気になる人に適した「特定保健用食品（トクホ）」 の許可を受けているものもあります。 とうもろこしのでん粉（糖質）を約200℃の高温で処理すると、そのほとんどが難消化性デキストリンに変化します。 難消化性デキストリンは消化管に入ると、水分を吸収してドロドロの状態になります。 そして、食事から得た糖を包み込むため、糖の消化吸収が緩やかになり、食後の血糖値の急激な上昇が抑えられるというわけです。

■食物繊維入りお茶の効果試験

食物繊維入りお茶の効果を明らかにした試験があります。
その試験では、糖尿病予備軍の７人の被験者に対し、難消化性デキストリン4.5gを含んだ食物繊維入りお茶を1日3回、 食事中に1杯ずつ飲んでもらいました。これを12週間に渡って続け、4週間ごとに濃いブドウ糖液を摂ってもらい、 血糖値を測定するという試験（ブドウ糖負荷試験）を行ったのです。 ブドウ糖負荷試験を始めて30分後の血糖値の平均を比較したところ、食物繊維入りお茶を飲む前は175mgでした。 しかし、食物繊維入りお茶を飲んでから8週間目の場合、負荷30分後の血糖値は、141mgと有意に下がっていたことがわかったのです。

【関連項目】：『難消化性デキストリン』