【答】

原因となる耳の不調を治療すれば、治ることもあります。

耳鳴りの多くは難聴に伴って起こります。 その場合、まず難聴を治す治療が行われます。 難聴が治れば耳鳴りが治ることも十分あります。このような耳鳴りは、治せるタイプの耳鳴りだといえます。 例えば、「メニエール病」や 「突発性難聴」など、 原因となる病気がはっきりしている場合には、その病気を治療することが、そのまま耳鳴りの治療になります。
難聴がないのに耳鳴りが起こっている場合や、難聴を治すのが難しい場合には、耳鳴りを中心に治療することになります。 例えば突発性難聴で治療を受けても、難聴が完全には治らず、後遺症のように耳鳴りが残ってしまうことがあります。 そういった場合には、耳鳴りを対象とした治療が行われます。 耳鳴りの治療では、「どこに治療目標を置くのか」も重要です。 耳鳴りがあっても、苦痛を感じずに日常生活を送ることが目標なら、耳鼻咽喉科医による「カウンセリング」も治療に役立ちます。 耳鳴りの原因が命に関わるような病気ではないと理解することで、安心でき、耳鳴りが気にならなくなることはよくあります。 また、耳鳴りを改善する治療としては、『音響療法』が行われています。 音響療法とカウンセリングを組み合わせるのが、最も良い治療と考えられています。 さらに、抗不安薬などによる『薬物療法』が必要に応じて加えられることもあります。