脳血管性認知症の症状

脳血管性認知症を発症すると下図のような症状が現れてきます。 「段取りが悪くなり、以前はスムーズにできていたことでも時間がかかるようになる」という症状は、 脳の司令塔である前頭葉の働きが悪くなるために起こります。 前頭葉に脳梗塞が起こったり、 脳血管の障害により脳の白質という神経伝達経路が壊れて前頭葉からの情報が遮断されるために、要領よく行動することが困難になります。 同じように前頭葉の働きが悪くなると、「活気がなくなったり、言葉数が少なくなる」という症状も現れます。 「動作がゆっくりになる」という症状も現れます。これも情報伝達経路が遮断されることが原因となっています。 脳からの指令が体にスムーズに伝わらなくなり、動作が遅くなってしまうのです。 「同じ話を繰り返したり、少し前のことを思い出せなくなったりする」のは、記憶障害が起こっているために現れている症状です。 アルツハイマー型認知症を併せ持っている場合、こうした症状が現れてきます。 「少しろれつが回らない気がしたり、また、よたよたと歩く」という症状が現れることもあります。これは脳卒中の症状です。 「些細なことで泣いたり笑ったりする」こともあります。この症状は、脳の前頭葉が障害され、感情の抑制が効かなくなることで起こります。