脳を活性化する暮らし方
■「外国語を学ぶ」
”学ぶ”ことは脳の活性化にとても効果的です。特に、外国語を学ぶ場合は、新しい単語を覚えたり、 文法を理解することが必要なので、記憶力や言葉に関わる脳の機能を鍛えるトレーニングにもってこいだといえます。 また、日本語なら特に意識しなくてもできる「読む、聞く、書く、話す」といった作業も、外国語の場合はそう簡単にはいきません。 「より慎重に目で文字を追う」「聞き漏らさないように耳を澄ませる」「単語や語順を間違えないように書く」 「言葉や発音を意識しながら話す」など、注意力や集中力が必要です。こうした状況では、視覚に関わる後頭葉、 聴覚や記憶に関わる側頭葉、学習や言語に関わる前頭葉、読字や書字に関わる側頭葉などがより活発に働きます。 つまり、外国語を学ぶことは、脳を広範囲に強く活性化するのにとても有効なのです。
「今更外国語を学ぶなんて・・・・・」と思う人がいるかもしれませんが、学生時代とは違って、今なら自分の興味や 関心に合わせて楽しく自由に学ぶことができます。「海外旅行で外国語を使いたい」「好きな外国人作家の小説を原語で読みたい」 「外国映画を字幕や吹き替えなしで楽しみたい」など、目的を作って取り組んでみましょう。 とはいっても、「単語を覚えられない」「覚えた言葉が出てこない」など、思い通りに進まず、 いやになることがあるかもしれません、しかし、「覚えようとすること」「思い出そうとすること」が 脳の活性化につながります。外国語を学ぶ基本は、読んだり聞いたりして脳に入力することと、声に出したり書きだしたりして 脳から出力することの繰り返しです。楽ではありませんが、だからこそ脳が活性化するのです。 焦らず、あきらめず、根気よく続けましょう。 そしてある日、外国人と会話ができたり、外国語のニュースを理解できたりすると、喜びとともに大きな自信にもなります。 外国語を通じて、人とのつながりや異文化への関心が広がっていくと、さらに楽しく学ぶことができるでしょう。