血圧を下げる野菜『セロリ』

セロリには、鎮静作用・鎮痛作用のある「ジヒドロフタライド」、認知症予防作用のある「クマリン」、 自律神経調節作用のある「テルペン」、血圧降下作用・血管増強作用・血小板凝集抑制作用・動脈硬化予防作用のある「アピイン(フラボノイド)」が含まれています。

■二日酔いの頭痛をセロリの冠で和らげた

セロリは比較的新しい野菜のように思われがちですが、古代エジプトですでに利用されていました。 古代ギリシアでは、二日酔いによる激しい頭痛に悩まされた人が、セロリで冠を作り、それを頭にのせて痛みを和らげていたと伝えられています。 セロリには、多くの香り成分を含み、特有の香りが鎮痛・鎮静効果があると知られていました。


■高血圧に威力を発揮する低カロリー・ベジタブル

セロリにはアピイン、カリウムなどが豊富に含まれています。 カリウムは、不足すると血管を委縮させるので、カリウム不足は高血圧に直結しているといっても過言ではありません。 カリウムを豊富に含んでいる野菜はイモ類、レタスなど、他にもたくさんあります。 それなのになぜ、セロリが高血圧に有効な野菜として脚光を浴びるのかといえば、同じカリウムの多いイモ類などと比べてカロリーがずっと低いため、 肥満を気にせずに、安心して、しかも多量に食べることができ、さらに血圧降下作用を持つアピインとの相乗効果作用も期待できます。 セロリは、高血圧に伴う頭痛やめまい、のぼせ、目の充血などにも治療効果が認められています。

また、セロリには食物繊維が豊富に含まれています。 食物繊維は腸壁を刺激して便通を促し、ナトリウムを排出させます。 つまり、ナトリウムが排出されることにより、血圧降下作用が増強されるというわけです。 食物繊維は有害物質を吸着して、いち早く体外に出してしまうため、 大腸癌の予防にも役立ちます。 さらに高血圧の原因としてよく知られているものに、 精神的なストレスがあります。 セロリはこの精神的なストレスにも有効に働きます。セロリの香り成分には、 精神の興奮をやわらげ、ストレスによる精神不安、不眠などを治す効果が認められています。


■高血圧などに有効な、セロリを使った料理

以下、特にことわり書きのない場合は1人・1日分です。

本態性高血圧更年期性高血圧
セロリ250gを洗い汁を絞って同量の蜂蜜またはシロップを加える。1日3回、40mlずつ飲む。

▼高血圧、冠動脈硬化性心臓病に
セロリ250gと乾燥ナツメ10個(70g)を水4カップで煮て、1日2回に分けて、2週間食べ続ける。血中コレステロール値が下がる。

▼高血圧、動脈硬化
セロリ・ジュース、蜂蜜各小さじ4を混ぜ、1日2〜3回飲む。

▼高血圧に
セロリの根60gを水3カップで半量になるまで煮詰め、1日2〜3回に分けて飲む。または、セロリ500gとゴーヤ(ニガウリ)90gを水6カップで半量になるまで煮詰め、 1日3〜4回に分けて飲む(実ごと食べてもよい)。

▼高血圧、脂質異常症
セロリ500gに乾燥ナツメ250gと水6カップを加えて半量になるまで煮詰め、1日3〜4回に分けて飲む(実ごと食べてもよい)。

脳卒中の予防に
セロリ・ジュース大さじ3〜4を1日3回、1週間続けて飲む。

●胃のもたれ、糖尿病予防、更年期や月経痛にも

セロリには胃のもたれ、むかつき、胃痛などを治す健胃作用があり、特に肉食をしたときに顕著に現れます。 セロリは、ミネラルなどを豊富に含む代表的なアルカリ性食品ですから、肉料理と共に食べると、体液の酸性化を防ぎます。 また、尿路結石などによる血尿や排便時の痛みをやわらげたり、 更年期の月経不順、月経痛を治す働きもあります。 さらにセロリは膵臓の働きを活発にするため、糖尿病の予防に欠かせない野菜としても注目されています。

胃腸障害
セロリ50gを3〜5mm幅に切り、サラダ油小さじ1〜2でさっと炒める。とき卵2個分を加えてさらに炒め、塩少々で味を調える。これを常食する。

糖尿病の予防に
セロリ500g、水1gをミキサーにかけ、一度沸騰させて1日2〜3回に分けて飲む。

不眠症
セロリの根60gを水3カップで半量になるまで煮詰め、1日2回に分けて飲む。

膀胱炎
セロリ250g、水1gをミキサーにかけ、1日2〜3回に分けて飲む。