小児喘息に効く食品『レンコン』

レンコンには、疲労回復・消化不良・免疫力強化作用のある「ムチン」、 平滑筋弛緩作用・鎮痛作用のある「アルカロイド」などが含まれています。
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■レンコンの穴は「先の見通しがきく」

一般に蓮の地下茎をレンコンと呼び、食用にしています。レンコンがおせち料理など、縁起物として使われるのは、 穴が開いていて、「先の見通しがきく」ことから。また、水底の濁った泥に根を張っているにもかかわらず美しい花を咲かせることから、 「周りの悪に染まらない清らかなもの」としてのイメージもあるからです。


■小児喘息の発作や激しい咳に威力を発揮

小児喘息はT型アレルギー(即時型アレルギー)の一種で、気管支が過敏になり起こります。 発作の引き金になる原因は環境、食生活、体質など様々ですが、気温や気圧が急激に変化したり、極端に乾燥しているときは要注意です。 レンコンの主成分はデンプンです。そのほか、食物繊維、ビタミンC、鉄を多く含んでいます。 ビタミンCは100gあたり48mg。これは1日に必要な量をまかなえるほどです。 昔からレンコンは、貧血や産後の造血に用いられてきましたが、ビタミンCや鉄が豊富であると同時に、植物性食品には珍しくビタミンB12が 節の黒い部分に含まれているからです。このビタミンB12は、別名「造血ビタミン」と呼ばれ、 新鮮な血液を生み出すときに必須な補酵素です。節の部分も捨てずに食べたいものです。 また、小児喘息の発作や激しい咳にも有効です。レンコンは胃腸の機能を助け、痰の産生を防ぐとともに、 肺に働いて、気道に溜まった痰をを取り去り、呼吸を調整します。


■強い収斂作用で、抜群の止血作用も

ハスには、花弁、実、葉などすべての部位に薬効があり、中国では広く用いられています。 レンコンを切ると、スーッと糸を引きます。この糸を引く成分がムチンです。 ムチンは胃腸に働いて、たんぱく質や脂肪の消化・吸収を促進します。 そのほかレンコンに含まれているタンニンには強い収斂作用があり、止血に優れた効果を発揮します。 特にレンコンの消炎・止血作用は抜群で、昔は結核の喀血に対して用いられていたほどです。 鼻血、胃・十二指腸潰瘍などの出血、血便、産後の出血など、炎症や血行不良による出血に広く効果をあらわします。 胃・十二指腸などには、傷口に直接作用して出血を抑えます。 そのほかレンコンは、膀胱炎、高血圧、下痢、消化不良、精力減退、疲労回復などにも有効です。

▼気管支拡張症による喀血に
レンコン100gをミキサーにかけ、さかずき1杯ずつ1日2回飲む。

▼吐血、血便に
レンコンのジュースをさかずき1杯ずつ、1日2回、3〜5日間飲む。

▼発熱によるのどの渇きに
レンコン100gを生で食べるか、ジュースにして飲む。

▼膀胱炎に
レンコンのジュース、地黄(アカヤジオウの根茎)の粉、ブドウジュース各さかずき1/3杯にハチミツ少々を加え、1日3〜4回、空腹時に温めて飲む。

▼精力減退に
ハスの種2g、益智仁(ヤクチの果実)2g、竜骨(マンモスなどの化石)の粉末2gを合わせた蓮肉散を1回6g、 空腹時に一煮立ちして冷まして米の砥ぎ汁で飲む(1日2〜4回)。

▼疲労回復、消化不良に
蓮の種、米各100gを乾煎りし、茯苓50gと一緒に粉末にする。粉ゼラチン20gを水2/3でふやかして砂糖適宜を熱湯1/3カップで溶かしたものと加えてゼリーにし、 1回30gを白湯を飲みながら食べる(1日2〜3回)。