【質問】タバコを吸うと、ストレスが軽くなる気がするのですが、それでも禁煙が必要ですか?
【答】
「禁煙するとストレスが溜まるので、かえって体に悪いのではないか」と思っている喫煙者が多くいます。 しかし、タバコを吸ってストレスが軽くなったと感じるのは、ニコチン切れによるイライラなどの離脱症状を解消しているだけで、 喫煙者の思い込みに過ぎません。喫煙によって、私たちが抱えている人間関係を始めとさまざまなストレスが解消できるはずはありません。 むしろ、喫煙はストレスの原因になっているといえます。ニコチンの血中濃度の半減期は約30分と短いため、 血中のニコチン濃度を保つためには、しょっちゅうタバコを吸わなくてはならず、イライラを繰り返すことになります。 禁煙すると、タバコから解放され、ストレスが低下することがわかっています。 最近の研究では、禁煙しない人と比較して、禁煙した人のほうが精神状態が改善され、 その効果は抗うつ剤による治療より勝っていたと報告されています。