起立性低血圧症
■症状と特徴
座った状態から急に立ち上がったり、長時間立ち続けていた場合に、血圧の低下が最高血圧で20mmHg以上、最低血圧で10mmHg以上の場合を
起立性低血圧症といいます。
立っている状態では、重力による血液の下垂を防ぐために下半身の血管を収縮させて上半身に十分な血液を確保する仕組みがあります。
これがうまく働かない場合、起立性低血圧症となります。
自覚症状としては、めまいや立ち眩みが起こります。
動脈硬化が進行している高齢者の場合、
これをきっかけとして
脳梗塞や
狭心症、
心筋梗塞
などが起こることもあります。
■原因
糖尿病による自律神経障害や、 シャイ・ドレーガー症候群が主な原因ですが、 原因がわからない特発性起立性低血圧症もあります。
■治療
原因になる病気がある場合は、その病気を治療します。 特発性の場合は、急に立ち上がったりしないようにします。