超睡眠法第3章『逆効果の「脳の休ませ方」』
①起床から4時間後に眠気がなければ◎
「睡眠時間が短い=仕事ができる」とは限らない!?
■起床から4時間後に眠気がなければ◎
◆自分の生活リズムにあった睡眠時間で活動する
「隣の芝生は青い」という言葉がありますが、近くに仕事ができる人がいて、その人が睡眠時間について
「1日4時間寝れば十分。寝る時間がもったいないから」と言ったとします。その時、あなたはどう思いますか?
「自分は7時間寝ないと無理。頭が回らないから」と諦める人もいれば、「自分も4時間にすれば、あの人みたいに仕事が
こなせるんじゃないか」と睡眠時間を削る人もいるでしょう。しかし睡眠時間というのは人それぞれであって、
長いからといって卑下する必要はありません。日本人には、睡眠時間が短いほど頭が良いという漠然としたイメージを持つ人が
多くいます。あのフランスの英雄ナポレオンは1日3時間しか睡眠を取らなかったという話を聞いて、
「だからナポレオンは優秀だったんだ」と思う人もいるかもしれませんが、そもそもナポレオンとは遺伝子が違うのですから、
自分の生活には何の参考にもなりません。よって他人の睡眠時間を気にする必要はないのですが、それでも気になってしまうのは
「自分の睡眠時間は正しいのだろうか?」という漠然とした不安があるからです。
生活リズムに正解はないのですが、他人と見比べるよりも安全で役立つ基準があります。
◆起床4時間後に眠いと睡眠の絶対量が少ないサイン
臨床的には、自分の睡眠が足りているかどうかをチェックできる手段があるのです。
それは「起床4時間後に、眠気があるかどうか」です。ここでいう眠気とは、あくびや体のだるさ、集中できないなどのことを
意味します。例えば朝7時に起きる人なら、午前11時頃に眠気を感じるかどうか。
起床から4時間後は人間の脳波活動が最も盛んな時間帯で、クリエイティブな仕事をされている方にとっては
最も仕事が進む時間帯です。そんな頭が冴えるはずの時間帯に眠気があるのは、睡眠の絶対量が足りないことを示しています。
こんな時は夜、5分だけでも早寝をするなど、少しでも睡眠時間を確保するように心掛けましょう。
たかが5分と思うかもしれませんが、それを1週間続ければ35分にもなります。
短い睡眠を積み上げ、絶対量を増やしていきましょう。そうすることで、体が徐々に楽になっていくはずです。
【遺伝子が違う人の生活を真似る必要はない】
人間は遺伝子に合わせて行動しており、朝型が合う人もいれば、夜型向きの人もいます。 そのため周りが良いと思っている生活習慣が、自分に合うとは限らないのです。 自分に合った生活サイクルを見つけましょう。