超睡眠法第4章「やる気が起きない」警告サインを知る
①会話の最中に体がかゆくなる

睡眠不足になったとき、体をかいたり、ペンや指で机を叩くなど、無意識のうちに脳は「警告サイン」を発しています。 第4章では、普段の何気ない行動から出てくる警告サインの数々を紹介していきます。 自分で睡眠が不足していることがわかれば、生活改善につながるでしょう。


■会話の最中に体がかゆくなる

◆会話で脳を覚醒させるビタミンが増加

睡眠が不足しているとき、脳は「覚醒レベルが低下している。早めに対処しないとやる気が低下する」と警告サインを発しています。 それは日常、よくやる仕草にも現れているのです。例えば、会話の最中に手首や首元をポリポリとかく。 一見普通の仕草に見えますが、実はこれ、会話による緊張で脳の覚醒度を高めようとする「ヒスタミン」 が増えたサインでもあります。ヒスタミンは脳を覚醒させる物質ですが、会話で急に脳を覚醒させようとするのは、 睡眠が足りないサインでもあるのです。会話の相手からは「清潔感がない」「生活が乱れている」という印象を持たれ、 また接客業の方がこのような仕草をすると、お客さんから白い目で見られてしまいます。 無意識に体をかくようになったら、「自分の睡眠は足りていないのかもしれない」と、生活を振り返ってみましょう。


◆タンスの角に足をぶつけるのは危険信号

また、タンスの角に足の指をぶつけたり、ドアや人の肩に体がぶつかるようになったら、睡眠不足のサインです。 足の指や体がぶつかるのは、体の動きを脳が把握しきれていないためで、脳の働きが活発でなくなっていることを示しています。 脳が目覚めている度合いを覚醒レベルといいますが、睡眠が足りていないと、たとえ目覚めていても覚醒レベルは低下しています。 しかし、だからといって眠気でボーッとしているわけではなく、むしろ過剰に興奮した状態になっています。 ボーッとした状態では危険を回避できないので、警戒を強めるあまり興奮状態になるのですが、 興奮状態にあっても脳の覚醒レベルは低下しているので、仕事などでミスをしやすくなってしまいます。 また、無意識のうちに行う行動としては、座っているときに足を組んだり、椅子に座っているとき頻繁に坐りなおしたり、 貧乏ゆすりをするのも、脳の覚醒レベルが低下していること、つまり睡眠不足の兆候を表しています。 落着きがないだけに見えるかもしれませんが、実は睡眠が足りていないことを示す警告サインなのです。 気付いたタイミングで、自分の睡眠に何か問題がなかったか、今一度振り返ってみましょう。

【脳からの「警告サイン」に注意!】

脳は睡眠が足りなくなると、下記のような行動を起こして「睡眠不足だよ」と警告サインを発しています。 サインを知ることで自分の現在の状態を知り、改善へとつなげることができるので、しっかり確認しておきましょう。

<<こんな行動・仕草は「睡眠不足」の警告サイン>>

会話中、手首や首元、顔などをかく。
タンスの角やドア、人の肩に体がぶつかる。
早口になり、人の言葉を待てなくなる。
行動の途中で、何をしようとしていたのかわからなくなる。
着席中、足を組んだり、貧乏ゆすりをする。
集中力が落ち、静かな場所で作業をしたくなる。
口に入れた飴や氷をすぐ噛む。
整理整頓ができない。
他人の仕草や話し方が気になる。
「あれ、何しに来たんだっけ?」と言う。
夜食を我慢できない。