超睡眠法第4章「やる気が起きない」警告サインを知る
②飴をガリガリと噛んでしまう
セロトニン分泌を促す脳からのサイン!
■飴をガリガリと噛んでしまう
◆40歳を過ぎたら甘いものは禁物!?
よく「仕事中に疲れて来たら、甘いものを取ると脳が元気になる」と言われていますが、これは絶対に正解というわけではありません。 人間の生体内には、「解糖系」という糖分を分解してエネルギーを作る系統が存在します。 10代20代のころは活発に働くので、確かに甘いものを食べるとエネルギーが湧いてきます。 自然と飴やチョコを欲し、それをエネルギーに転化するのです。 ただ解糖系は加齢とともに使われなくなるので、40歳を過ぎて甘いものに手を出すと、生活習慣病のもとになってしまいます。 もし40歳を過ぎてエネルギーを産生したいなら、筋力トレーニングがおススメです。 筋トレ中は呼吸をしながら、負荷を少なくし、そしてゆっくり動くことを意識しましょう。 ちなみに眠気防止や作業に集中するためにガムを口に入れる方もいます。 噛む行為は1秒間に2~3回程度の速度を刻んで行うリズム運動の一種で、こういった運動によりセロトニンが分泌されます。 セロトニンは極端に少なくなると、鬱病のリスクも高くなってしまうので、よく噛むことは気分を安定させるという意味では効果的です。
◆気分が不安定だと無意識のうちに噛んでしまう
リズム運動には、他にも呼吸、ウォーキングなどが当てはまります。これらの行為を行うことでセロトニンが分泌され、 気分が落ち着くわけです。しかし逆に言えば、気分が不安定だから脳は積極的にセロトニンを分泌しようとしているということです。 その結果、飴や氷を無意識のうちにガリガリと噛んでしまうのです。その辺をウロウロ歩き回ったり、机をペンや指でコツコツ叩くのも 同じこと。これらのことを無意識にやるのは、リズム運動が足りていない証拠でもあるのです。 精神的な不安をカバーするため、脳は飴を噛むよう指令を出します。しかし、それでモヤモヤガ解消できるとは言い難いため、 セロトニンの分泌量を増やす努力が必要となってきます。 セロトニンはメラトニンができる過程で、トリプトファンという必須アミノ酸が変換して出来上がります。 このセロトニンがN-アセチルセロトニンとなり、夜にはメラトニンとなって自然と眠くなるわけです。 朝、メラトニンをしっかり減らすことは、夜のセロトニンを増やすことにつながります。
【朝からの「警告サイン」に気付いたら・・・・・】
以下の図は、睡眠の質を上げる(睡眠中の脳の負担を軽くする)ために、やめた方がいい習慣をまとめ、難易度順に並べたもの。 できること、簡単なことから改善して(習慣をなくして)、睡眠の質を上げていきましょう。