超睡眠法第4章「やる気が起きない」警告サインを知る
③整理整頓ができない
『整理整頓ができない』のは、脳の情報処理の状態を表す、睡眠不足のサイン!
■整理整頓ができない
◆前頭葉の働きが鈍ると、仕事の効率も悪くなる
仕事に必要な資料や書類が机の上に乱雑に置かれ、うんざりした経験がないでしょうか?
机の上の様子は脳の情報処理の状態を示しており、忙しく仕事をしているのにもどれも終わらず、疲労感だけが溜まっていくのは、
睡眠が不足しているサインでもあります。脳の前方にある前頭葉は考えを切り替えたり、複数の情報を処理するなど、
仕事を効率的に進めるためにはどうすればいいのかを考える部分です。
例えば、仕事の最中に別の仕事が舞い込んできたとき、どちらを優先すればいいのかを判断するのが前頭葉の役目です。
この部分がしっかり働いていれば、仕事も効率よく進み、自然と残業も少なくなります。
ところが睡眠が不足していると前頭葉の働きが鈍くなり、判断が迅速にできなくなります。
舞い込んできた仕事に適当に手を出してしまったり、届いたメールをいちいち読んで、返事を半分くらい書くけどまた元に戻るなど、
効率の悪い作業を行ってしまいがちです。
◆残業が多くなるのは、睡眠不足に起因する!?
また、すぐに取りかかれば5分で済む書類が回ってきても、前頭葉の働きが鈍いと迅速に判断できないので、ひとまず横に置いておきます。 そのまま放置していると、別の書類が来て、それもまた机の上に。これが繰り返されるうち、机の上はたちまち書類の山となり、 最終的にはどれから手をつければよいのか、わからなくなってしまいます。 こうなると仕事のモチベーションも低下し、最終的には仕事が溜まって残業が増え、帰宅が遅くなって満足に眠れず、 また書類を放置して仕事が溜まる。そんな悪循環が成り立ってしまうのです。
これは本人のだらしなさが原因と見なされがちですが、実は睡眠不足に起因していることを理解しておく必要があります。 よく仕事術の本などでは「こうすれば仕事が効率よく進む!」と方法に関して詳しく書かれていますが、 睡眠が不足していると脳の働きが鈍くなり、それも実行できなくなるわけです。 「効率よく作業すれば残業はなくなる」というのは言われなくてもわかっていることですが、その作業をするための コンディション作り、特に睡眠に関しては、今までおろそかにされてきた部分が多いと思います。
【自分の睡眠状態を整理して改善させる】
頭の中がゴチャゴチャしたら、まず自分の3つの生体リズム(メラトニンリズム、睡眠-覚醒リズム、深部体温リズム) を把握整理してみましょう。どの時間帯に問題があるのかがわかり、モヤモヤした悪循環から脱却できる解決策が見えてきます。 そこからコンディションつくりに取り組んでいきましょう。