超睡眠法第4章「やる気が起きない」警告サインを知る
⑥夜食を我慢できない

食欲が抑えきれなくなるのも睡眠不足のサイン!


■夜食を我慢できない

◆脳がエネルギー不足と判断して食欲をわかせる

夜中になって、無性に甘いものが食べたくなった経験は誰しもあると思います。 こういう時に食べる甘いものは格別に美味しいのですが、それと引き換えに体重が増え、太ってしまう・・・・・。 ダイエットしている方にとって夜は、正念場の時間帯でもあるのです。
しかし、実はこのとき、お腹は空いていません。ただ単に脳の働きが低下し、勝手にエネルギー不足であると判断しているのです。 脳が燃料不足と決めつけたことで、まず満腹を感知するレプチンという物質が減少します。 これにより満腹感が無くなり、空腹を感じるようになります。 そして食欲を刺激するグレリンというホルモンが胃や小腸から分泌され、空腹を感じているうえに食欲も湧いてくるので、 食べたい欲求を抑えきれなくなるのです。この時エネルギーが足りていれば、湧いてくる食欲を抑えることができます。 十分に睡眠を取っていれば、特に問題はありません。しかし睡眠が足りていないと、リアルにエネルギーが不足しているので、 食欲を抑えられなくなります。こうして夜中に食べてしまうのですが、その回数が増えると睡眠不足が深刻であることを表しています。


◆成長ホルモンの分泌は眠りの深さに影響する

夜中に食べるとそれに伴い体温が上昇し、眠りが浅くなりますが、そうなると成長ホルモンの分泌が減ってしまいます。 成長ホルモンの分泌は眠りの深さに関係しており、眠りが深いほど分泌量は増えていきます。 また眠り始めから1時間後が分泌量のピークなどで、その時間帯の体温を下げないと思うように分泌されません。 しかし夜中の食事で体温が上がると、下がりきらないまま寝床に入ってしまいます。 成長ホルモンの分泌量が減ると睡眠中の糖分の燃焼も減り、空腹の状態で朝を迎えられません。 そうなると朝食も自然と少量になり、午前の体温が上がりにくくなり、結果的に仕事の質の低下につながるのです。 当然体重も増え、ストレスにつながってしまいます。 夜遅くまで働いている方はなるべく残業前に食事を済ませ、さらに眠る1時間前にストレッチやヨガなど 軽く汗ばむ運動をするなどして体温を上げ、下がるタイミングで寝床に入れば、成長ホルモンがしっかり分泌されて 体重増を避けることができます。

【睡眠不足はダイエットの敵!?】

女性は男性よりもレプチンの量が多くなります。女性はレプチンへの感受性が低く、満腹感を感じにくいとの見解もあり、 ダイエットが難しい理由とも考えられています。男女問わず、睡眠不足で脳の働きが低下し、レプチンが減少すると、 脳が空腹だと勘違いするので注意が必要です。