春の気配とともに飛来する杉やヒノキに始まり、初夏にはカモガヤ、秋にはブタクサなど多くの花粉が飛び交う日本。
今や花粉症患者は、予備軍も含めると日本人の4人に1人と言われています。
近年では、年中くしゃみ、鼻水、鼻詰まりなどに悩まされる”通年花粉症”の人が増えています。
「自分は大丈夫」と思っていても、いつ発症するかわかりません。
花粉を吸いこみ続けると、免疫機能が働き「IgE抗体」を体内に蓄積。
その量が増えると花粉症を発症する可能性が高まるのです。
IgEは「アレルギー抗体」とも呼ばれ、”血液中の総IgE抗体量”を調べると、花粉症のほかにも
気管支喘息、
アトピー性皮膚炎など、
アレルギー疾患になる危険度がわかります。
さらに各植物の花粉に対するIgE抗体も検査でき、自分がどの植物に対して過敏なのかを特定できます。
あるTV番組で、花粉症の治療法として、花粉エキスを口に含ませて体内に吸収し、体を慣らして強い拒絶を起こさせなくさせる
「舌下免疫療法」が紹介されました。約8割のの人の症状改善が見られたという報告があります。
それ以外に、食事に取り入れることで症状の改善が認められた食べ物があります。
それが『レンコン』です。
●1日たった2切れのレンコンで体質改善
「花粉症患者にレンコンを煮出したエキスを毎日、3ヶ月間続けて飲んでもらったところ、約6割の方に症状の改善が見られた」
というのは某大学の教授。”医食同源の考えのもと、身近な野菜の中で抗アレルギー性を発揮する物を探るうちに、
レンコン独自のポリフェノールによってアレルギー反応が抑えられるという研究結果が得られ、日本免疫学会で発表したのです。
「ポリフェノールには多くの種類がありますが、代表的なのはフラボノイドグループ。なかでもレンコンに豊富に含まれる
ポリフェノール(レンコンフラボノイド)が、IgE抗体の値を下げてくれる免疫システムにうまく働いてくれます」とのこと。
この働きは花粉症に限ったことではなく、気管支喘息、アトピー性皮膚炎などの”I型アレルギー症状(IgE抗体によって起こる即時型反応)
に対しても効果が発揮されるとのこと。食生活にレンコンを取り入れて体質改善をスタートしましょう。
つらい鼻詰まり、目のかゆみなどを伴う花粉症の予防・改善のため推奨される量は1日40g、わずか2切れです。
継続して食べることで、じわじわと改善につながるそうです。
そのまま料理してもいいし、輪切りにして天日干しやオーブンで乾燥させ、ミキサーで砕くと簡単に粉末になります。
ヨーグルトや白湯に溶いても甘みが出ておいしく、味噌汁に入れてもOKです。