花粉症

花粉症』は、人間の体内に吸収された異物である花粉に対するアレルギー反応(免疫反応)です。 くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、涙、のどの異常感、せき、喘息などを引き起こし、日常生活にも支障をきたす厄介な病気です。


■「花粉症」とは?

体内に侵入した花粉に対して、体が過剰な反応を示す

『花粉症』は、植物の花粉によて起こるアレルギー疾患(免疫反応)の一つで、 毎年、花粉が飛散する季節になると、症状が現れます。 原因となる植物にはさまざまなものがありますが、スギ花粉によるものが最も多く、患者さん全体の約7割をを占めています。 くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、涙、のどの異常感、せき、喘息などを引き起こし、 日常生活にも支障をきたす厄介な病気です。 毎日の「花粉情報」に注意して、マスク・メガネの着用や掃除の励行などこまめな自助努力が大切です。


■花粉症の起こる仕組み

花粉症では、本来、体に害がない免疫の働きが異物と認識し、排除しようとしてしまいます。 アレルギーの原因となる花粉(抗原)が、素因がある人の体内に入ると、それに対する「IgE抗体」ができます。 この抗体が鼻や目の粘膜にある「肥満細胞」に結合して、アレルギーの準備状態(感作)が成立します。 この状態で、抗原が再び体内に入って、肥満細胞に結合した抗体と反応すると、 肥満細胞から「化学伝達物質(ケミカルメディエーター)」と呼ばれる化学物質が放出され、 すると、化学伝達物質が、知覚神経や分泌腺などを刺激するため、「くしゃみ」「鼻水」「鼻詰まり」「目のかゆみ」 などの症状が起こります。 そのうちの「ヒスタミン」が鼻粘膜の神経を刺激すると「くしゃみ」と「鼻水」が起こり、 また、「ロイコトリエン」などが鼻粘膜の血管を刺激することにより、 血液中の水分が漏れ出て粘膜がむくんだり、血管が拡張して粘膜が腫れたりして、「鼻づまり」が起こります。
また、鼻詰まりなどが夜間の睡眠にも影響を与え、寝つきが悪くなったり、何度も目が覚めて 十分な睡眠がとれないことも少なくありません。すると、日中に強い眠気などが現れ、仕事や学業がはかどらなかったり、 交通事故につながったりする恐れも出てきます。

●最近の傾向

花粉症の患者さんの数は、増加する傾向にあります。スギ花粉症の有病率を見ると、1998年には16.2%でしたが、 2008年には26.5%へと増加したとされています。 年代別に見て、スギ花粉症の有病率が最も高いのは、「40〜49歳」の約40%で、「30〜39歳」「20〜29歳」「50〜59歳」 の約30%と続きます。働き盛りや若年層に多い傾向がありますが、最近は子供や高齢者にも増えています。 京都府の小中学生を対象にした調査では、1994年には9〜13%だったスギ花粉症の有病率が、2008年には25〜29%に増加しています。 花粉症の患者さんが増加している背景には、「スギ花粉症飛散量の増加」「自然治癒が少なく、累積患者数が増加」 「食生活や衛生環境の変化による体質の変化」などがあると考えられています。

■花粉症の原因

花粉症の原因に関しては大きく3つの原因が指摘されています。

・スギやヒノキなど花粉アレルゲンの増加
・大気汚染
・ストレスや食生活の欧米化などによるアレルギーになりやすい体質の形成

づべて人為的な要因と言えるかもしれません。 現在、花粉症の有病率には明らかに地域差があります。 患者は首都圏や東海圏、近畿圏に多く、北海道北部や沖縄、小笠原諸島などの離島には ほとんど見られません。スギやヒノキ林の分布比率と関係していると考えられます。

●花粉症の原因になる植物

▼樹木
スギ、ヒノキ、ネズ、シラカンバ、ハンノキ、ケヤキなど

▼草木
カモガヤ、ブタクサ、ヨモギなど

●花粉症の検査


●花粉症の治療


●花粉症対策