慢性頭痛頭痛と危険な頭痛

頭痛の中には、命に関わる危険なものもあります。 慢性頭痛か危険な頭痛かを見極めるポイントを、よく知っておきましょう。 群発頭痛の症状に当てはまる人は、医療機関を受診し、痛みを和らげる方法を知りましょう。


■慢性頭痛頭痛と危険な頭痛

くも膜下出血や髄膜炎が原因の頭痛には注意

長引く頭痛とは、いわゆる慢性頭痛を指します。これとは別に命に関わる危険な頭痛もあり、注意が必要です。

●危険な頭痛

原因となる病気の症状として頭痛が起こる場合、危険な頭痛の可能性があります。 特に脳の血管が破れ脳を覆うくも膜下のくも膜下腔に出血するくも膜下出血と、 くも膜下腔にウィルスや細菌が感染して起こる髄膜炎には注意が必要です。 これらの病気は、命を落とす危険や、命が助かっても、重い後遺症が残る可能性があります。 突然の激烈な痛みがあった時や、発熱を伴う頭痛が数日〜数週間続いた時は、まず危険な頭痛を疑い、一刻も早く受診してください。

●慢性頭痛

原因となる病気がなく、頭痛が長引いている場合を慢性頭痛といいます。 慢性頭痛には、片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛の3つの病気の他、薬の使い過ぎによる頭痛もあります。


■頭痛を見分けるポイント

症状や痛む期間がそれぞれ違う

3つの慢性頭痛には、それぞれ次のような特徴があります。

▼片頭痛
脈拍に合わせるように、ズキンズキンと激しい頭痛が起こり、吐き気を催します。 体を動かすと痛みが悪化するため、寝込んでしまうこともあります。 4時間〜3日間痛みが続くとやがて治まり、しばらくするとまた頭痛が起きます。 女性に多く見られる慢性頭痛です。

▼緊張型頭痛
頭全体が、締め付けられるように痛む状態が、だらだらと長く続きます。 痛みは片頭痛よりは軽く、体を動かしても、痛みに変化はありません。 男女同じように起きます。

▼群発頭痛
目の奥が、強く痛みます。片側だけ痛むのが特徴です。 症状は3時間以内で治まりますが、一度起こると、1〜2ヵ月くらい、毎日同じ時間帯に頭痛を感じるようになります。 患者さんの8割は、男性です。

■群発頭痛とは?

視床下部や内頚動脈に何らかの異常が起こる

群発頭痛では、頭の片側だけに、ある期間集中して症状が現れます。 メカニズムについては、まだ明らかになっていませんが、脳の視床下部という部位と内頚動脈という血管の異常が関係すると考えられます。 視床下部は、体内のさまざまな生体リズムをつかさどる、体内時計の役割を持っています。 そのため、視床下部に異常が起こり、神経細胞が興奮すると、ある期間に集中して症状が現れます。 内頚動脈は、心臓から脳へと向かう血管の一つです。この動脈は目の動脈とつながっているため、異常が起きると、目の奥に強い痛みを感じます。 痛みのほか、目の充血や涙、鼻水が出たり、額に汗をかくなどの症状も現れますが、すべて頭の片側だけに起きます。 これは、片側の副交感神経だけが興奮するためと、考えられています。